楽しかった遠足 と お疲れモードの対処法
こんにちは。こどもえりです。
新緑や風が心地いい季節ですね。今週の教室での一コマです。
「こんにちは~。」
何じゃこの声は、、なんだか、低いトーンでしかも若干震えている、、
私、ん??と思いながら「こんにちは~。」と出迎えに行くと、スーパーひとし君?いえいえ女の子だぞ。誰だ~?ああ、Aちゃん!(小2 女の子)
帽子をかぶっていたらしく、いつもは可愛く束ねられているも今日は髪はバサバサ、服もヨレヨレ、斜めがけの水筒、そしてカバン......はいはい、遠足でしたね~
さて、今日これから学習ができるのでしょうか?
私:「あ~、Aちゃん。今日は遠足だったの~?」
A:「う~ん」(疲れ果てた声)
私:「どこに行ったの~?」
A:「○○公園~。」
私:「そっか~お天気がよかったからたくさん遊べたね~!」
A:「う~ん、めっちゃ遊んだし、友達と先生と『逃走中』した~。」
お、声が元気になったぞ。
私:「わ、いいね~。楽しかったね~。」
A:「う~ん。あ~でね、こ~でね、(略)。」
ふんふん、楽しかったのね、満足してるのね!
A:「でも、帰りの道が暑くて、めっちゃ疲れた~。」
最初のダミ声に戻ってる...!
『逃走中』もしたのよね。走り回ったはずよね...
2年生になったとはいえ、まだまだ体力がついてないAちゃん。1年生の頃も疲れて学習中に寝てしまうこともありました。
私:「そっか~。疲れてたのにお勉強しにきて、えらかったね~。来ただけでえらいよ~。」
頭やら肩をポンポン、なでなで
私:「とりあえず、準備しよっか。今日は遠足で疲れてるって、先生はわかってるから、できるだけやれたらそれでいいよ。がんばってやってきた宿題あるでしょ?それを出そう!」
Aちゃん、準備を始めました。少しほっとして、他の子どもの指導にもどります。Aちゃんの様子を気にしながら... お、宿題出したな。今日の学習を始めたな。よしよし。
と思いきや、他の子ひとり教えているうちに、もう目が閉じてる~
私:「Aちゃん、寝ちゃうよ~。」
肩やからだをぽんぽん。
A : 無言
寝ちゃうよじゃなくて、一瞬で寝てる!!
ちょっと、こちょこちょしてみる…...無反応......チーン。教室に来た時点で限界だったのかも...
さ~て、どうしましょうか。こんなに疲れた状態で、学習しても身にはならないし...でも、せっかく来たんだから、少しでも学習して帰ってほしいし...
とりあえず、15分ほど寝かしてみることにしました。
15分後...
Aちゃん、声をかけるも揺さぶるも起きません(泣)
今日はもう学習するのは無理かな~。完全に寝ちゃってる...う〜ん、もう少しだけ待ってみよう。
さらに、10分後...
他の子ども達の指導をしていたら、背中にぴとっと......。
Aちゃんです。
お、起きた。おはよう!
A:「ね~先生。寝ちゃってた~。」
知ってる。それにまだ半分寝ぼけてますよ。...という心の声をのみこんで、
私:「寝ちゃってたね~。先生も起こしたけど起きなかったよ~。目が覚めた~。これからお勉強できそう?」
A:「う~ん。」
(半肯定、半否定のお返事。ま、できるものならやりたくないよね。)
私:「先生の横に来て、一緒にやろっか。できるぶんからでいいからさ。荷物持っておいで」
Aちゃんは私の隣で学習を始めました。あれこれお話ししながら学習しているうちに、だんだんと目が覚めてきたようです。
Aちゃんと話をして、少しだけ今日する予定だった学習を次回することにして、それ以外は予定していた学習を終えることができました。
学習を終えて、
A:「あ~寝ちゃってママに怒られるな~。遅くなっちゃったな~。」
と、脳天気な発言。これがまた子供らしい。
私:「怒られたら、先生が怒らないでって言ってたよって、ママに言って~。Aちゃんは遠足で疲れすぎて寝ちゃったけど、起きてからちゃんと今日の分の学習をできたんだもん。ね~。」
Aちゃんは満足そうな顔をしてにこにこ帰って行きました。やれやれよかった。
お疲れモードの対処法
子ども達と過ごしていると、こういう体力的なお疲れモードにしばしば出会います。それは、幼児でも小学生でも中学生でも同じです。
その時に心がけているのは、
①疲れの原因は何か確認する。
②疲れている今の状態や気持ちに共感する。
③自発的に活動を始められる状態になるようにサポートする。
④満足して活動を終えられるようにする。
特に、④を大切にしています。
なぜなら、成長は達成感の連続だと考えているからです。どんな小さな事でも、「できた。」ってすごく大事だと思っています。「すごーくできた。」じゃなくてもいいんです。
先ほどのAちゃんは「寝ちゃったけど、今日の学習分はできた。」と満足して帰りました。そう思えるように、できた事を強調した言葉がけをしました。
本当は、次回に延ばした分もあるんですよね。結果は同じでも、「今日は寝ちゃったから、次に延ばしちゃったね。」と言って帰すのとは、満足度が違うと感じています。
学校生活で、いつもより子供が疲れて帰ってくる。暑くなってくると、そんな日が多くなってくるかもしれません。
そんなとき、この話をちょっと思い出してもらって、子供も大人もお互いにハッピーになってもらえたら嬉しいです。
ここまで読んで下さり、ありがとうございます。
では、また(●'◡'●)
こどもえり