#12.「五感」で食べる
こどもと食育。
幸いなことに、4歳になる我が子は、生まれた時からおっぱいはよく飲むし、離乳食も「なめこ」など乙な物も「ウフ」と食べてくれたし、今も嫌いなものは、トマトとナスビくらいである(赤ちゃんの頃は食べてくれてたのに、食感やエグみを理解できるようになったのかな)。
なので、調理法とかお腹の空き具体とか誘い文句とか、そんな部分では工夫したことないのだけど…とにかく「五感」を通して、食に興味をもって貰えるようには注力している。
例えば、視覚。
これは、離乳食始める前。ちゃぶ台よろしく、わざわざ椅子に盆を置いて、赤ちゃん目線に御膳が並ぶようにして、両親は食べた。「タラ〜」っと彼の涎がでてきたら、ヨシヨシとほくそ笑む。そんな毎日の夕餉。
触感だったら、アイスやカキ氷がたらりと溶け流れる様を、指で拭い取り舐めてみたり、
クレープがフツフツ焼ける音を聴いた後に、かぶりついたり。
東京の、ど真ん中で。
母が夜な夜なリビングの片隅で飲んでいる、chocolatリキュールの香りは、隣のベッドで甘い夢を見ている彼にも届いているだろうか。
さいきんだと、「生活面の自立」も兼ねて、幼稚園のお弁当の盛り付け、最後の仕上げは自分でやってもらってます。こないだなんか、新幹線シールをふんだんに使って、サッカーボール仕様のお握りを作り上げてた。
視覚で、触覚で、味覚で…お友達との食卓での会話も加わり、さぞ美味しく召し上がったことでしょう。
さて、こんどは飲み物を、五感で一緒に探究してみようかな。