渾身の20%
その後、悶絶しながらたどり着いた、2019年9月13日。「渾身の20%の出来」のラフコンテができた。その日は、私のマスター・マインドが集まる会合があったから、その日に標準を合わせてつくったのだった。
懇親会の最後の最後にやっと、マスター・コーチに見てもらう機会を得られた。それは三次会の御茶ノ水にある居酒屋でのこと。店に着くなりマスター・コーチの前にささっと陣取って、タイミングをうかがった。そして、とうとう私が取り組んでいるプロジェクトに話が振られた!待ってましたとばかりに、かばんから出力したプリントを取り出し、マスター・コーチに見せた。そして、一語も聞き漏らさないように身を前に乗り出して耳を傾けた。
彼は、「へー、形になってきたんじゃん!」と言った後、「こうやって形にしてみてどう思ったの?」と聞かれた。
私は、「うーん、今は、いろいろな人に見てもらってフィードバックをもらいたいというのと、これまでアンケートに協力してくれたお子さんに、ページを使ってもらいたい」と答えた。
すると、「どう思ってるの?って聞いたから、嬉しかったのか?楽しかったのか?やってみてわかったことがあったのか?いったん形になって見てどう思ってる?」と聞かれた。
「アイデアが、やっているうちにいっぱい出てきて、ここに入りきらなかったものがいっぱいあって、アイデアを出すのが楽しいなって思いました。」
「あんなこともしたい、こんなこともしたい?」
「もっと入れ込みたい」「こうやって出すと、すごくリアルになってくる。」
「なんか、僕は、この不完全さとこの手作り感が、すーごく愛おしいというか、僕も最初こうやってやっていた。今の自分から見たら、いい意味でちゃちなものを作っていたなと思うんだけれど、こういう始まりがあるんだなと思っていて、良し悪しじゃなくて、ここまでこういう形になって、もっとこうしたい、もっとこうしたらいい、というのをやり続ければいいんじゃないかな。」
こんな言葉をもらえた。マスター・コーチと言えども、駆け出しの頃があって、その時の彼は私と同じように、手作り感あふれる資料を作っていたということだ。その彼と同じスタートラインに立つことができた。そんな風に感じた夜だった。感謝。