多動傾向のあるお子さま向け~①多動の種類別対処法を!
臨床現場にいると、向き合うべきなのはそのお子さまに今何が必要なのか、ということ。
「多動がある」と言われるお子さまについて、日々思っていることを今回お話しようと思います。
■多動傾向と言われる子ども
「多動傾向」と言われるお子さまの動きを見ていて思うのが、確かによく動きますがその動き方がまったく違います。
①ともかく動きたいタイプ~目がキラキラ輝く/楽しそう
②動きをとめられないタイプ~風に吹かれるように動く
この2パターンがあります。
■ともかく動きたいタイプ
このタイプ、持って生まれたエネルギーが強く、気力体力が年齢と見合わないほどありあまっています。
こうしたお子さまの場合、適切な運動量と環境を与えることで健やかに成長していきます。むしろ大人になって非常に能力を発揮する方が多いです。
逆におとなしくさせようとすると二次被害的な症状があらわれてしまうので注意が必要です。
こちらのサイトでもそのように書かれていてまったく同感。
だって実際にそうなんです。
■実際の事例、ショックなこの言葉…
ここからは乳児の頃から当院にいらしているお子さまの事例です。
決して盛った話ではないのが悲しいところ(現実にあるということ)
乳児の頃から身体も大きくパワーもあり同じ年の子どもと比較すると目立つタイプのお子さま。お友達と一緒に楽しくなるとふざけすぎる、楽しさが止まらない...などまぁ幼稚園児にありがちなことなのですが、声や身体が大きいので悪目立ちしたのでしょう。
園でこんなことがあったそうです。
おふざけが好きな子ども達とその家族が呼ばれて面談が行われた。
その際市から派遣された相談員に「6歳になったら薬を飲まないと大変なことになる」(原文)と言われたそうで…。
「先生、一体どうしたらよいのでしょう?」
お母様から聞いた相談員の話の内容が酷すぎて...
いったい何を見ているのか?
と腹立たしい気持ちと共にご家族の心情を思うと本当に胸が痛みました。
■私がご提案した内容を。
そして、こちらのお子さまには下記の様にご提案をさせて頂きました。
・もっともっともっと外で遊ばせる
・身体を動かす習い事をもっと増やす(すでに2つやっていた)
・小学校受験を考えてみる(学習することが好きだった)
信頼のおける漢方の先生にも診て頂きましたが、私と同意見。
「薬の処方必要ありません。子どもらしいお子さんでいいじゃないですか」
彼の運動量は半端ないのでご家族は本当に大変だったと思います(一日中アスレチックで遊んでも遊び足りないレベル)受験に関しても「相性の合う先生」について「本人が好きな学校」を選ぶことがポイントとお伝えしました。
エネルギーがあふれるタイプのお子さまは一度目標設定をするとまっしぐらです。
家族一丸で遊びと運動と勉強に取り組み有名小学校に入学。その後も順調に成長しています。
■ともかく動きたいタイプの対処法まとめ
いかがでしたか?
ともかく動きたいタイプのお子さまに今日からできる対処法は…
・エネルギーを使わせる
外遊びはマスト項目です。
その他、音楽でもお絵かきでもなんでも、お子さまの好むもので発散させましょう。
・鶏肉を食べ過ぎない
鶏肉は気力を充実させます。なので、もともと気力体力がありあまるタイプが食べ過ぎると余計多動がでてきます。唐揚げはほどほどにね。
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