子どもが非行に走ったとき、参考にしたいことと沖縄の相談窓口
子どもが非行に走る時、さまざまな原因やきっかけがあると思います。
非行がエスカレートすると、事件や犯罪に巻き込まれる可能性も増えるので、早めの対処が大切です。
最近は小学生のお子さんが補導されるなど、非行の低年齢化が目立つそうです。
(警察庁:令和4年・少年の補導及び保護の状況・PDF)
問題行動の裏には、深い寂しさや認めて欲しい気持ちが隠れているかもしれません。
「子どもを裁くだけではなく、更生に向けて寄り添いたい」
そう考える方へ、子どもが非行に走ったときに参考にしていただきたい情報や沖縄の相談窓口をご紹介します。
非行への対応
子どもの非行の背景には、性格・年齢・経歴・心身の状況・交友関係・家庭環境などさまざまな要因があります。
その中でも、お子さんが育つ家庭環境の安定はとても重要で、保護者との間でのコミュニケーションがうまくいき,親子関係が良好に保たれることが大切です。
非行で悩んだ時、家族だけでどうにかしようと思わずに、早めに支援機関に相談することをオススメしますが、保護者としてできる対応をまとめたハンドブックや読み物をご紹介します。
非行に関する読み物
◆保護者のためのハンドブック
非行をした子どものことで悩む保護者の方向けに法務省が作成した、子どもとのコミュニケーションを図る方法などを記載したハンドブックです。
〜よりよい親子関係を築くために〜 保護者のためのハンドブック(https://www.moj.go.jp/content/001319723.pdf)
◆ケーキの切れない非行少年たち
「ケーキを3等分にする」というお題を出された時、多くの人はベンツマークのように3等分しますが、非行少年たちはそうではないカットの仕方をする。
独特の感覚や内容がマンガでわかりやすく表現されています。
◆行為障害と非行のことがわかる本
行為障害(素行障害)の背景や、発達障害との関係性、適切な支援法、保護者への支援などがわかりやすく書かれています。
沖縄県内の非行の相談窓口
◆少年サポートセンター
沖縄県警本部の少年サポートセンターでは「ヤングテレホンコーナー」を開設し、子ども達や保護者からのいろいろな相談を受けています。
相談内容の例
非行問題(窃盗、薬物乱用、暴力非行、家出、無断外泊、性の逸脱行為)
学校問題(不登校、いじめ、進路・進学)
家庭問題(家庭内暴力、しつけ、児童虐待、家庭不和)
健康問題(性関係、精神関係、身体関係)
この他にも、犯罪の被害や暴力団の関係など、下記連絡先でも幅広く少年相談を受けています。
警察本部少年課少年サポートセンター
098-862-0110(内線3093・3095)
◆沖縄県警察本部
沖縄県警察本部では、犯罪による被害の未然防止や緊急ではない事件事故に関する相談を警察本部相談室の相談専用電話 [ ♯9110 ] で受け付けています。
※緊急な対応が必要な場合は [ 110番 ]へ
◆児童相談所
児童相談所では、18歳未満の児童に関する各般の問題について相談に応じています。
相談の内容に応じて必要な調査、判定を行い、面接による助言指導・心理治療・カウンセリングその他の援助を行います。
また、緊急時の一時保護や、児童福祉施設への入所措置、里親への委託措置を行っています。
相談の内容例
非行・不登校・いじめに関する相談
子育て不安やしつけに関する相談
児童の虐待や障害に関する相談
◆なは法務少年支援センター
なは法務少年支援センターは、少年鑑別所内にあり、波之上こころの相談室とも言います。
児童福祉機関、学校・教育機関、青少年の健全育成に携わる団体と連携を図りながら、地域における非行及び犯罪の防止に関する活動などに取り組んでいます。
なは法務少年支援センターでは、一般の方や関係機関からの依頼に応じて、
・能力・性格の調査
・問題行動の分析や指導方法の提案
・子供や保護者に対する心理相談
・事例検討会等への参加
・研修・講演
・法教育授業等
・地域の関係機関等が主催する協議会への参画
・成人に対する心理相談、問題行動の分析
などの支援を心理学等の専門家が行っています。
法務少年支援センター(一般の方向け)地域援助パンフレット(PDF)
非行は育て直しが必要と言われます。
お子さんに好ましい行いや対応が身につくよう、周りでしっかり支えていきたいですね。