子どもの居場所★みんなの居場所〜Love my self〜
琉球のタネで取材した、沖縄の子どもの居場所をご紹介します。
今回は、宜野湾市我如古にある子どもの居場所
【みんなの居場所~Love my self~】です。
みんなの居場所プロフィール
団体名:みんなの居場所~Love my self~
運営:一般社団法人ほしおかプロジェクト
代表:山内由夏さん
専任講師:ほしおか十色さん
顧問:知念菜穂子さん
対象者:小学生~高校生
活動日時:毎週月曜日の15:00~18:00
活動内容:学習支援・おやつ提供・親子交流会(お楽しみ会)・社会見学など
みんなの居場所の過ごし方
みんなの居場所~Love my self~は、静かな住宅街の中にあります。
普段は、助産院(みんなの助産院・ちねんさんち)を営む場所で、週に1回、居場所を運営しているそうです。
取材の日、残念ながらほしおかさんはお休みでしたが、代表の山内さんがにこやかに出迎えてくださいました。
15時になると、
「こんにちは!」
元気な声で挨拶をし、次々とやってくる子ども達。
その子ども達をあたたかく迎えるスタッフさん。
家庭的で和やかな雰囲気の室内には、利用のルールも貼られていました。
荷物を置いたらまず手洗い。
受付簿に自分の名前を書いて、名札シールを胸に貼ります。
この日は6名のお子さんが参加していましたが、その中にオオゴマダラの幼虫と金色のさなぎを持ってきた子がいました。
(虫が苦手な方はスルーしてください)
「どこで見つけたの?家に持ち帰りたい?」
子どもの話を聞いて、気持ちをくみとり、保護者に幼虫を持ち帰っていいか確認を取るスタッフさん。
「オオゴマダラを飼うなら、ホウライカガミの葉が必要ね」
そう伝えると、お母さんが迎えにきたら、幼虫を見つけたところへ葉を取りに行くと話していました。
それぞれ宿題に取り組み、みんながそろったらおやつタイムです。
おやつは、役所や企業さんより寄贈されることも多いそうです。
取材に伺った日も、居場所の活動を応援する方や役所の方が、おやつの差し入れにいらしていました。
本日のおやつは、ごはんでおにぎり。
お鍋で炊いたごはんやお箸など、子ども達がお部屋に運ぶ手伝いをしていました。
ごはんをよそう順番。
学年が小さい子から並び、自分の食べられる分をよそって、ふりかけや塩など好きなトッピングでいただいていました。
私たちにもおすそ分けしていただき、ありがとうございました。
おやつの後は、みんなで遊びます。
学生ボランティアさんと「大根抜き」を楽しんだり、お話をして過ごしていました。
みんなの居場所は15時〜18時まで。
17時半をすぎたころ、それぞれの道具を片付けはじめます。
過ごしたお部屋に掃除機をかけるお子さんもいました。
低学年のお子さんは保護者が迎えにきますが、高学年になると自分で帰るそうです。その場合も、保護者に公式LINEより帰宅の連絡をするとのことでした。
帰りの挨拶のとき、ステキだと思ったことがあります。
それは、「さようなら」だけでなく「来てくれてありがとうございました」と、子ども達に伝えていたことでした。
「ありがとう」を伝えることを大切にしている、みんなの居場所~love my self~の皆さん。
最初から最後までおじゃまさせていただき、ありがとうございました!
活動を始めたきっかけ
子どもの居場所をはじめたきっかけは、ほしおかさんの生い立ちにあります。
子どものころ、虐待を受けて育ち、その後もさまざまな困難を乗り越えてきたほしおかさん。
「子どものころ、こんな居場所があったらよかった」
その想いを形にしたのが『みんなの居場所~Love my self~』です。
詳しくは、ほしおかさんがみんなの居場所について語っている動画をご参照ください。
動画:ほしおかプロジェクト(沖縄clip)
https://www.youtube.com/watch?v=iAs-Yt1ugSE
大切にしていること
みんなの居場所で大切にしていることは、子どもが子どもらしくいられるように見守ること。そして、ささいなことも褒め、手伝ってくれたことや周りを気遣う姿が見られたときは「ありがとう」を伝えることです。
山内さんよりいただいた、一般社団法人ほしおかプロジェクトの名刺に書いてあった、想いのこもった文章を転記します。
取材に伺ったみんなの居場所の他、公立学校でのフリースペースも運営されているそうです。
ほしおかさんの話をお聞きになりたい方は、年に4回開催する定例講話会(2月・5月・8月・11月)へご参加ください。
リアル参加は10名まで、オンライン参加は何人でもOKとのことなので、ご興味ある方は、ほしおかプロジェクトまでお申し込みください。
募集していること
みんなの居場所~Love my self~が必要としているのは、子ども達を優しく見守るスタッフさんです。
学生ボランティアや地域の方など、いろいろな方に見守られて育つことができるよう、居場所のサポートをしてくださる方を募集しています。
居場所への助成金も受けているそうですが、子ども達の学習用品やみんなで遊べるボードゲームなど、活動を充実させるため運営資金も必要です。
子ども達が安心して過ごせる居場所を運営するため、どうぞ皆さまのあたたかいサポートをよろしくお願いします。
お問い合わせ
みんなの居場所~Love my self~へのお問い合わせは下記まで。
みんなの居場所~Love my self~の子ども達、スタッフの皆さん、取材を受け入れていただきありがとうございました!
これからのご活動も琉球のタネ一同、応援しております。