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soeji
【代表理事の独り言】体験から多様さを学ぶ、知識として多様さを学ぶ
先日、団塊の世代の方と話す機会があった。当時の学校について話していたところ、その方はこのように言っていた。
「当時はひと学年数百名は当たり前で、それだけ多いと色々な子がいすぎて、色々な子がいて当たり前だよね。みたいな感じだった。」
とお話をされていた。
とわ言え、そもそも当時の社会の中での価値観が前提にあるので、今の多様さに関する社会の価値観を評価軸にすると勿論不寛容さはあったかもしれない。ただ、シンプルに小・中・高校生のような人格形成の段階に、多様が当たり前だという事が学校でのリアルな生活の中で、先生からあえて教わる事もなく、体験的に学べる事に関してはとても価値があるように思える。
一方で、今の私達は、少子化の影響で児童・生徒数が団塊の世代に比べると何分の一に減少している中で、昔ほど学校生活での同世代とのリアルな関わりの中で多様さを感じる事は少なくなっているようにも見える。一方で様々なメディアが発達し、「社会の多様さ」については、情報や教育を通して学ぶ機会が圧倒的に増えているのではないかと思う。
多様な社会という話になると、昔は画一的な社会で今は多様な社会と二項対立になりがちだけど、昔(今回は団塊の世代)の方は、幼少期から体験的に多様さを学んでいた側面もあったのかもしれませんね。