舞台美術のレシピ🎨①
「舞台のレシピ〜ヲトメリウムができるまで〜」、第4回は
「舞台美術のレシピ」
です。
「舞台美術のレシピ」は今回と次回、全2回に渡ってお送りします!
舞台美術とは演劇のセットのことです。
舞台「ヲトメリウム」の舞台美術はまだ皆様の目には触れておりませんが、プランは着々と準備が進んでいました。
今回の舞台美術を担当した佐藤が制作過程と制作秘話をお話します。
制作秘話
まずお金がなかったです。
お金がない中でどうやって舞台をつくるかが最重要課題でした。
布を使ってゆらゆらさせたいという演出の強い希望があったので、使わなくなった布をもらってそれを主に使うことで美術費を抑えたのがこのプランです。
完成イメージ
布が垂れ下がり岩が転がっている。舞台右手側にはピアノが設置してある。
床や壁も第Q藝術さんのホールは素敵な無垢材を使った木の空間だったので、それをそのまま使おうということになりました。
演出の都合上はけ口が舞台のいたるところにほしいということだったのですが、今回のホールが横5.2m×縦3.5m(ソーシャルディスタンスの関係)と狭い空間でした。
そのため大きくはける場所を作るわけにもいかず、上から垂れている布に隠れるという形にすることに。
その際はけていない時に布がずっとあるとアクトスペースが狭くなってしまうので、カーテンのように可動式にして開閉可能に。
カーテンの裏に隠れるというかわいらしい仕草になりますし、このアイデアは気に入っています。
昨年に考えた最初のプランでは桜美林大学PRUNUS HALLで公演する予定だったので、大幅に違うプランでした。白い石レンガを使ってみたり、砂を敷いて枯山水のような模様を作ってみたり。けれど劇場が変わるということで、それらは実現しませんでしたが、枯山水はいつかのプランで実際に作ってみたいです。
美術イラストについて
その時に思いついた形やモノをどこに配置するなど気にせずまず紙に書きだします。
そうすることで頭の中のイメージが紙の上ですが形になりますし、整理がつきます。
これは、高校のころにデザインを学んでいたのでアイデアはできるだけ多く出して、形にしていくという癖があるのだと思います。
美術イラスト
筆者・佐々木のコメント付き!
完成前段階
完成イメージよりも全体がふわふわとしています。
水の中をイメージしたもの
キラキラした光?や岩肌のイラスト。傘は海や川に捨てられたゴミかな?
水草
色々な種類の水草のイラスト。舞台上に水中のイメージを再現したかったようです。
私の頭の中
なんとも不思議!中央上部に動物の顔のようなものも見える。
岩や布のディティール
具体的に舞台美術に組み込まれた岩や布の素材感のイメージかな?
私の頭の中ver.2
またまた不思議である……。佐藤の頭の中はこうなっているのか。。
「舞台のレシピ〜ヲトメリウムができるまで〜」、次回は明後日31日(火)の公開予定です。
次回は「舞台美術のレシピ②」!
実際に形になった舞台美術はどんなものか、佐藤が模型をつくってくれました。
お楽しみに!
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