悩める勤務医

意識は低くはないが高くもない、そんな勤務医。 来年から大学院に進学することにしたとなりました。 なるべく赤裸々に記録していきます。

悩める勤務医

意識は低くはないが高くもない、そんな勤務医。 来年から大学院に進学することにしたとなりました。 なるべく赤裸々に記録していきます。

最近の記事

出生前検査(NIPT)に関して

 検査を受けてきたのでレポします。考えている方のお役に立てれば幸いです。 【どんな検査?/受けるべき?】  原理としては、母体の cell free DNA を調べることで胎児の染色体の異常を予測するという検査です。妊娠 10 週以後に行う検査なのですが、 ・10mL 程度の血液検査1回で済む。 ・数日~1週間で結果が判明する。 ・検査の精度もかなり高い(21 trisomy に関して感度・特異度ともに 98%以上)  という特徴があり、お手軽に検査できてしまうため、

    • 大学院生の詳細なお財布事情(2年間経て)

      今月より博士課程3年目となりました。1、2年目の収支についてお話します。 2020年01~12月  01~03月 月収 100万円(入学前の勤務医時代の給与)  04~12月 月収 58万程度(大学外勤)  ※ その他 150万円程度のないしょの外勤あり。  ➡ 年間 980万円  この時感じたことは、都内で専業主婦と住んでいると、世帯年収 1,000万円弱は少ないということでした。次年度からはないしょの外勤を増やしています。 2021年01~12月 【大学外勤】  

      • 今回の事件について(慢性疾患を診る者として)

         私は病院嫌いだが、現代医学で積極的に介入を受けた方が個人としてもマクロとしても(ともすれば恐ろしい意味を内在するが)良い疾患というのは、感染症、急性の臓器不全、早期癌、糖尿病と高血圧だと思っている。  これらは往々にしてコントロール可能であり治癒を臨めるものもある。対して慢性疾患というのは、難しいところである。コントロールをつけることはできるが、治る病気ではない。中にはコントロールすらつけられず進行性の経過を辿るものも多い。  その中でも、神経難病というのはかなり特殊だ

        • 大学院生のお金の話(赤裸々)

           勤務医の頃は特に金のことは考えていなかった。地方の医局関連病院なので本給も高く、家賃を含め生活費も安く抑えられていたからだ。所得税や社会保険料は天引きされ、住民税も特別徴収で天引きされる。何も考えずに済んでいた。(投資もせず、ふるさと納税しかしていなかったクチです)  私はおりこうさんだったので、バイト禁止を遵守し続けてきたし、その傾向は余計であった。  だが今年からはそうはいかなくなってしまった。ここに赤裸々に収支を書いてみる。 【収入】  医局斡旋の外勤が組まれ

          医局員の人数は多いほうが何かとよい。

           COVID19 患者を受け入れると、入院患者やスタッフの感染リスクも高まり、集団発症した場合は外来閉鎖などを余儀なくされる。また病床の制限もあり予定入院や手術などの制限も課される。感染患者に使用した機器の管理なども面倒だ。  そんな中でも社会インフラを担う、ある意味貧乏くじを引かされている病院というのはあるもので、例えば何某医療センター(YOSHIKI さんや浜崎あゆみさんが寄付をしてくれたとのことでしたね)であり、例えば当方の母校の大学附属病院である。  そんな大学病

          医局員の人数は多いほうが何かとよい。

          ホラー映画が好きです。

          そんなことを人前で言うものならば、こいつはヤバいと思われかねない。 殺人鬼が次々と登場人物を手にかけていくスプラッタシーンを好んでみる変態だと思われる。 そして医者ともなれば状況は更に厳しい。人の生死を扱うくせにそんな映画を好むとは何事か。清廉な趣味を持つべきだ。そういったことを期待される。 プライベート、人格まで期待をされる。もはや人間ではなく聖人であるかのようだ。 ・・・。 話が逸れたが、一口にホラーといえども、そのジャンルは多岐にわたる。 スプラッタはあくま

          ホラー映画が好きです。

          意識高くはないが低くもない勤務医の進路

          医学部6年間を修め、国家試験をパスし、2年間の初期研修を修める。その後医局に入るか市中病院に就職するか。 私は内科系の医局に入った。関連病院はどこも認定病院なので専門医を取りやすい環境にあり、良くも悪くもも、2年毎に色んな病院を経験することができる。 前の病院ではこうやっていたが、こっちの方がよいなとか、やっぱりあっちがよかったなとか、得られることは多いのだ。 私は中高大学と10年間以上も都内の通学を経験しており、満員電車がとにかくいやで田舎を希望していたが、合わなかっ

          意識高くはないが低くもない勤務医の進路