親との関係が自信をつくる
行動コミュニケーション協会(ACA)
代表理事のすーさんです!
皆さんは、両親と良好な関係を築けていますか?
両親との関係が上手くいってる人は、
あらゆることに自信があったり、
根っこがしっかりしている印象を受けます。
父親との関係がその人の持つ父親像、
父性と関連していて、
母親との関係がその人の持つ母親像、
母性と関係していると言われます。
ACAでも、親との関係が
上手くいっていない人ほど、
掘り下げてみると自分に自信が
持てていなかったりします。
そういった方たちとお会いしていながら、
本当は僕自身も、父親との関係が
希薄だったんです。
お恥ずかしいのですが、
実は僕は50年生きてきて、
父親と会話をしたことが
あまりありませんでした。
ある時、
『今このご時世だから入院していたりすると、
誰とも会えずに亡くなっていく方がいる。
最後の対話もできずにお別れになるのはつらい。
だからちゃんとご両親に会って、
話をしてきなさい』
こう言ってくれた方がいて
まさにそうだなと思い、
休日に会いに行こうと思っていた矢先。
先日、父親が心筋梗塞で倒れました。
救急で運ばれ、そのまま手術室へ行った、
という情報しかなく、病院では、
家族であっても簡単に入れる状態では
ないので、付き添いもいない。
どんな処置がされ、どんな状態なのか、
誰にもわからなかったのです。
一命を取り留めたのはわかっていましたが、
倒れた日から数えて、一週間後にしか
会えないとわかりました。
会えるのは家族一人だけ。
しかも面会時間は15分。
僕は元々医療業界にいたので、
心筋梗塞で倒れた方の現場に
たくさん立ち会ってきました。
状態によっては本当に命の危険があることも
知っていましたので、
本当に亡くなってしまったら、
僕は絶対に後悔する。
一人しか会えない、
15分しか会えないのを承知で、
僕に面会させてほしいと母親に頼みました。
最後の会話になるかもしれないと覚悟して、
『お父さんの子供でよかった、大好きだよ』
と伝えること。
これだけは絶対にしようと決めていました。
そして叶うなら、
どんな人生を送ってきたのか、
ちゃんと本人の口から教えてもらいたいと、
本気で思ったのです。
母親もついて来ていましたが、
僕が代表で、待合で待っていました。
すると、スタスタと歩いて
僕に近づいてくる
おじいさんがいました。
父親でした(笑)
『歩けるの!?』と
かなり驚きました(笑)
運ばれてから手術までの時間が
迅速だったこともあり、
手術は大成功だったのです。
動けずにベッドに横たわる父親を想像して
しまっていたので、拍子抜けした、
というのも正直な気持ちでしたが(笑)、
一先ず安心しました。
父親が元気だったので、
病院の配慮もあって、
ありがたいことに母親と3人で
1時間も話をすることができました。
ありがとう、大好きだよと、
伝えることができました。
『僕はこれまですごく自由にさせて
もらったんだけど、どんな気持ちで
そうしてくれていたのか』
と聞いてみました。
自分も本当に自由にさせてもらってきた。だから息子にも自由にさせてあげたいと思って、ある意味で放任主義で、自由にさせてきた。茶華道が生きがいだから、仕事と茶華道の道をずっと歩ませてもらえて、自分の人生に本当に満足しとるんや。実は、あのとき死んでもよかった。それぐらい人生に満足しとるんや。
こんなふうに言われて、
父親を本当にかっこいいと思いました。
そんなに充実した人生を送れたんだ…
本当によかったな…と。
そして、これからも僕のことを
応援してほしいとお願いすると、
『お前がどんなことをしても応援する。
(だから何かあったら)言ってくれ』と。
本当に感謝の気持ちでいっぱいになりました。
僕は嬉しくなってハグをしたのですが、
『照れる』と言いながらも、
父親は応じてくれました。
自分の父親が、
こんなにステキな人だった!
とわかり、この人の子供で本当に、
良かった…ありがたいなと、
心から思いました。
すると父親はさらに、
『お母さんにも感謝しとるんや』と、
家のことを任せきりにし、
自由にさせてもらったことへの
感謝を語り出しました。
さらにそれを聞いた母親も、
『私もお父さんに感謝してるよ』と、
これまでの想いを話してくれました。
贔屓目でなく、本当にステキな
夫婦だと思いました。
僕は、こんなにステキな両親の子供でした。
『すごくありがたい貴重な時間だな…』
僕はとても幸せでした。
自由に自分らしく人生を全うしている
父親に育てられていたんだと知り、
『そのように生きなさい。お前ならできる』
と応援をされていることを核心したことで、
僕にとって曖昧だった父性が
明確になったような気がしました。
『僕は本当にステキな家族に
恵まれていたんだな…』と自覚し、
この経験はこの先揺るがない、
自信の源になってくれたように思います。
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