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雲南古城めぐり。

7日8日で雲南をぐるっとまわりました。そのあいだ、ツアーに参加したり現地のグルメを楽しんだりと満喫しましたが、雲南旅行のメインはやはり各地の古城めぐりでしょう。

56の民族のうち26の民族が暮らす雲南省には、各地にそれぞれの少数民族が集まり、それぞれの文化を伝える街があります。ぼくが訪れたのはそのごくごく一部ですが、その記録をざっとご紹介します。

麗江古城

雲南省の西北に位置する麗江古城は、1997年にユネスコの世界遺産に登録された雲南を代表する観光地です。

ナシ族(納西族)の古都で、現存する唯一の「生きた象形文字」とされるトンパ文字がそこかしこに使われています。西洋文化の申し子であるスターバックスでさえ、トンパ文字化されたらこのとおり。

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麗江古城を散策したのは朝と夜。そのうち特に印象的なのは夜の姿です。

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人通りの耐えない古城のあちこちにバーが林立し、そこかしこから大音量の音楽が流れてきます。

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街の灯りは派手できらびやか。いまどきのナイトライフを楽しむには最適かもしれませんが、ゆっくりと腰を落ちつける場を求めていたぼくにはやや違和感の残る空間でした。

かんたんに言えば「観光地化しすぎている」ですが、それはそれでニーズがあるのも事実。かつてはぼったくりバーが乱立していたらしいのですが、観光地として栄えてきてようやく健全化したとの話も。単純な良し悪しの問題ではないのでしょう。

今回訪れる機会はなかったのですが、古きよき麗江を楽しみたいのなら、麗江古城の郊外にある束河古鎮がおすすめのようです。

香格里拉独克宗古城

きらびやかな麗江古城からがらっと変わり、迪慶チベット族自治州香格里拉(シャングリラ)市の独克宗古城は、茶色でまとめられたチベット族の古城です。

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チベット語で月光城を意味する独克宗は、2014年に大火災に見舞われたものの、2016年に無事に再建を果たしました。無理にリニューアルされたような不自然さはなく、歴史や文化を尊重した修復がなされたのが伺われます。

2泊した迦廊貢卡客桟も、チベット族風の内装がいい味を出していました。

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せまい階段を登ったところにある屋上は、これまた味のある光景。

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そこから眺める古城の景色も、ぼくにとっては麗江古城よりどこかしっくりくるものでした。

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さて、海抜3,000mを超える香格里拉。

古城の南にある大亀山公園の高台からは独克宗を一望できるのですが、その階段を登るだけでも一苦労です。

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決して長い階段でもないのに、すぐに息切れ。休み休み登ります。

高台の上には大仏寺と巨大なマニ車。

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チベット仏教によると、マニ車をまわすと、そのまわした数だけお経を唱えたことになるようです。数人がかりで巨大なマニ車をまわし、観光客なりになんとなく郷に入った気になってみます。

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そんな茶色で硬派な香格里拉も、やはり中国の観光地。夜は派手にライトアップされ、月光広場では盆踊りに似たダンスで大賑わいです。

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まばゆいネオンと盆踊りの爆音から逃れるため、たまたま見つけた静かなバーに避難し、香格里拉の夜をのんびり楽しみました。

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沙渓古鎮

麗江や香格里拉、後に訪ねる大理ほどは有名でないものの、麗江と大理のあいだにある沙渓も古きよき古鎮を求める旅行者が絶えません。

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数十年前に建物に描かれたスローガンを再利用したカフェや小綺麗な小径など、21世紀に入って大規模な修復がなされたゆえの小綺麗さはありますが、大量の観光客を抱えるところにありがちな毒々しさはなく、暖かい空気が流れています。

少ない、いや、おそらく唯一の有料エリアである興教寺もこの静けさ。

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一方、古鎮から一歩出ると、昔ながらの農村の風景が出迎えてくれます。

国慶節の連休だけにさすがに観光客がまばらとまではいきませんが、普段の週末はきっと相当静かなのでしょう。

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あまりによかったので、さらに写真を数枚。

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大理古城

昆明で雲南旅行を終える前に訪れたのが大理ペー族(白族)自治州の州都の大理にある大理古城です。

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大理古城は文字どおりの城で、四方が一辺約3kmの城壁で囲まれています。

麗江古城や香格里拉の独克宗古城に比べると圧倒的に面積が広く、学校から病院までを抱える生活圏になっています。自然、古城内は車やバイクがせわしなく駆けまわっています。

どうにも落ち着かず、ささっと散歩しただけで大理古城をあとにしました。

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不自然に訳された日本語と韓国語の看板も気に入らず、ぼくのなかでの好感度は下がりっぱなしでしたが、最後の最後に見えた晴れ間で気持ちは幾分すっきりしました。

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冒頭でも触れたように、ぼくが訪れた古城や古鎮はごく一部。同様にメジャーどころでも、西双版納タイ族(傣族)自治州は時間の都合で訪れませんでしたし、もっと小さな古鎮はまだまだたくさんあるのでしょう。

レンタカーを運転しながら、小さな古鎮をいくつもまわる。いつかそんな旅をしてみたいものの、そのころには雲南の端まで高速鉄道網が張りめぐらされ、どこも観光地化しているかもしれません。それは数十年後か、それとも数年後か。

それはさておき、7泊8日の雲南旅行のふりかえりはこれでおしまいです。そろそろ春秋吉祥サブスクチャレンジの後半戦の記事に着手しなければ。

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