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香格里拉、郊外一日遊。

玉龍雪山のツアーを終えたあと、麗江古城をしばらく散策します。しかし、けばけばしいネオンに違和感を感じたぼくは、そそくさと古城からやや離れた麗江バスターミナルへ。翌朝一番に香格里拉(シャングリラ)に向かう50元のチケットを購入しました。

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そして、麗江から香格里拉へ。朝の7時50分に出発したバスは、一度のトイレ休憩を経て、12時前にシャングリラに到着。所要時間は4時間弱、運賃は62元でした。

迪慶チベット族自治州の中心にある香格里拉市。もとは中甸県という名称だったところ、1933年に発表されたジェームズ・ヒルトンの長編小説『失われた地平線』で描かれた理想郷、「シャングリラ」のモデルであると称し、2001年に香格里拉県(後に市制へ移行)に改称したという経緯があります。

それが真実かどうかは真実はさておき、香格里拉の古城、独克宗古城に訪れると、その色の違いに気づきます。麗江はカラフルだったのに対し、香格里拉はシンプルな茶色。ナシ族の麗江とチベット族の香格里拉、双方の美意識の違いもあるのでしょうか。

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香格里拉ではあらかじめ手配していたツアーに参加しました。が、ツアーというのはぼくの勘違いで、実はただのチャーター。イケメンのチベット族のお兄さんと2人きり、4人乗りの車に乗り、勧められるがままに最初の目的地、普達措国家公園へ。

普達措国家公園

普達措国家公園は中国で最初に国家公園に指定された国立公園です。香格里拉の古城からは約1時間の距離ですが、なかなかの悪路で力を奪われます。

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属都湖、弥里塘、碧塔海の3つのエリアがあり、それぞれのあいだをエコバス(環保バス)でまわります。しかし、弥里塘、碧塔海は残念ながら閉鎖中。属都湖だけでも3時間かかったので、全部まわれば丸一日かかるのは間違いないでしょう。

属都湖までの道は、入口からバスで直行するか、途中で降りてちょっとしたハイキングを楽しむかを選べます。ぼくは下車し、30分ほど軽いハイキング。雲南ならではの絶景というわけではありませんが、清々しい山道をのんびり楽しみました。あとあと聞いたところではこの公園の見どころは閉鎖中の2つらしいので、ちょっと心残りではあります。

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その後、同じ悪路を経て古城に戻り、運転手のお兄さんとふたりランチを食べたら、次は納帕海へ。

納帕海

納帕海は、名前に海とありますが、海ではなく湿地帯。その一画が観光地化されています。

散策するルートや時間によって3つの料金プランがあり、いずれも100元台後半から300元台後半までそこそこのお値段。ツアーとしてやってきた客がどれかを選ばざるを得なくする、一種のぼったくり的な手法で、後日ネットでの評判を見るとぼったくりという声とよかったという声が半々。かつて納帕海は国家3A級の観光地でしたが、2017年にその認証を取消されたのはそのあたりの背景があったのかもしれません。

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この湿地帯を馬に乗りながらぐるっとまわります。青空は見えませんが、湿原に映る雲を眺めるのもまた一興です。湿地のなかをじゃぶじゃぶと進むところがハイライトでした。

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松賛林寺

最後は「小ポタラ宮」こと、雲南省最大かつ最古のチベット仏教寺院である松賛林寺です。

チベット仏教どころか宗教の素養がなく、また寺院の内部も撮影禁止だったので、駆け足で紹介します。

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標高が3,000mを超えるところでこの階段はつらい。みんな休み休み登っています。

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きんきらの屋根。上海の静安寺然り、チベット仏教に限らず、中国の仏教寺院は日本に比べると総じて派手ですが、これもちゃんとした背景があるのでしょうか。

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深追いはせず、この日のツアーは終了。夕方には古城に戻ってこれたので、その後、ゆっくりと古城をまわれました。あくせく観光するだけでなく、たまにはゆるいツアーも悪くない、とまとめておきましょう。

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