お題:ルールを知らないオーナメント (444字) #毎週ショートショートnote
今日はクリスマスイブの夜。そう、サンタさんに頼まれた私が子供にバレないようにプレゼントをクリスマスツリーの下に置く日である。もうかれこれ10回目になるが、これだけは本当に慣れない。プレゼントを置こうとすると「オーナメント達」が邪魔してくるのだ。邪魔は年々強くなって、前回は「オーナメント達」の邪魔によりぎっくり腰になったほどだ。さて、今年はどうなるかな、などと考えていると、子供がすやすやと寝息を立て始めた。これはもういくしかない。プレゼントをクリスマスツリーがある部屋の前まで持ってきた。覚悟を決めてドアノブに手をかけ、一気に扉を開けた。ゆっくり慌てずにそろりそろりとクリスマスツリーに近づいてゆく。あれ、今年はないのかな、と思ったのも束の間足に激痛が走った。足元を見ると、スターがいた。と片足になった瞬間、足が滑った。転んでしまった。急いでここから立ち去ろう。走って部屋を出ようとした時、扉が開き、子供が立っていた。「サンタさんに頼まれてさ」私は言ったが、信じてくれたかはわからない。
読んでいただきありがとうございました。この企画に乗っかりました。初参加です。たらはかにさんありがとうございました。次も参加させていただきます。クリスマス終わっちゃいましたね。もう今年もあと少し。少し寂しいです。僕は年末で溜まってるアイデアを消化しようと思います。頑張ります。ではまたの機会に!