北海道での乗馬特訓
日高地方への避暑
夏は涼しい北海道で過ごしたい、ということで今年は新ひだか町静内に行ってきました。静内は、新千歳空港から高速を使って1時間半くらいのところにあります。7月末から2週間ほど滞在しましたが、町の人が口をそろえて「今年は異常」というくらいの暑さで避暑にはなりませんでした。その代わり?にライディングヒルズ静内でたっぷりと乗馬レッスンを受けたので、今回はその感想を書きます。
ライディングヒルズ静内とは?
ライディングヒルズ静内(RH静内)は、何と町営の乗馬クラブなのです。
日高地方は競走馬の産地で、生産牧場や育成牧場がたくさんあり、軽種馬(いわゆる競走馬のサラブレッド)産業が地域の基幹産業になっています。そこで、新ひだか町が馬とのふれあいや乗馬を通しての情操教育、後継者育成などで地域に貢献する施設としてRH静内を運営しているのです。
公立の施設だからショボイのかなと思っていたら、それが大違い。30m×60mの覆馬場(屋内運動場)を備えた立派な施設でした。
子供向けに7頭くらいのポニーがいるのが印象に残りました。
特訓と呼ぶ理由
私が通っている乗馬クラブも含めて多くの乗馬クラブでは、1人のインストラクター(指導員)が複数のライダーに指導するスタイル(部班)が一般的です。
ところが、このRH静内ではマンツーマン指導なのです。そう、45分間、インストラクターを独り占めできるのです。これは、私と妻にはありえない贅沢さでした。
おかげで今回自分ができていること、できていないことを明らかにすることができました。部班なら前の馬についていけば、何となくできているようにごまかすこともできますが、1頭だと実力が丸見えになります。しかも、複数回通うと同じインストラクターにあたる確率も高く、継続して弱点を指導してもらうこともできました。
感覚的には、RH静内の1鞍は通常の1か月(4鞍)に相当するくらい密度の濃い練習となりました。
特訓の成果
RH静内では、騎座や手綱操作の癖を修正してもらい、課題のハミ受けを教えてもらいました。脚や拳の位置や使い方が我流になり、いつの間にか癖になっていたことに気がつきました。
技術面だけでなく、インストラクターが馬装のときも、レッスン中も馬に話しかけているのを見て、馬とのコミュニケーションの取り方も勉強になりました。
よく人馬一体と言いますが、人間が何をしたいのかを馬に伝え、馬は何がしたいのか(したくないのか)を感じて、馬との折り合いをつけていくのが馬術なんだなあと思いました。
期間中指導をしていただいたS先生、KU先生、KO先生に感謝します。ありがとうございました。
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