バフェット流13の視点解説
この章ではウォーレンバフェットの手法を解説していきますね。
※ただし日本株は100%この理論はあてはめにくい、最低限の知識として、手法はカスタマイズが必要です💦。もっとも外国株で行えばいいだけの話ですが。。。
銘柄分析の方法:バフェット流 13 の視点
Q1︓その企業は消費者独占⼒を持っているか
バフェット流の 13 の視点の1つ目は、「その企業は消費者独占⼒を持っているか?実はここが一番重要視されています。消費者独占力とはどのようなものかは、以下のような視点になります。
1.製品やサービスをどれほどの人が喜んで利用しているか
2.提供する製品やサービスなしには生活が考えられない
3.夢中になっているファンが大勢いる
一昔前だとコカコーラ。自販機のデザインにも入っており、一時期はコーラがなければ自販機が売れないと言われていました。これは正直日本株では難しいと思います。
Q2︓その企業を理解しているか
いくら生活に無くてはならないものを提供していても、まったく利益が出ていないこともあります。
収益構造はどうなっているのか?競合は激しいか?将来性はあるのか?財務分析をしっかりとしましょう。
あなたは株の初心者ですが、経験を積んでいったら、だんだんと本当に価値がある株が選べるはず。
Q3︓その企業の製品・サービスは 20 年後も陳腐化していないか
収益を上げている製品・サービスが、今後どれだけ続いていくかは1つ大事な視点。
収益を上がられなくなると、株価も下降気味になります。最悪のケース、倒産に至ることもあるんです。過度な競争にさらされている、または取って代わられる新サービスが無いかは日々注視しなくてはいけません。
Q4 その企業はコングロマリットか
コングロマリットとは、「直接の関係を持たない多岐に渡る業種・業務に参入している企業体のこと」を言います。収益はさまざまであり、分析や理解も難しくなるため、投資家から敬遠され安くなる傾向が強いです。経営効率も悪くなる点が懸念点。基本コングロマリットは NGだと考えましょう。
Q5. その企業の 1 株当たり利益(EPS)は安定成⻑しているか
PER が一定とすると、EPS の成長に伴って、理論的には株価は上がります。
なので、「EPS 成長率」=「期待収益率」になるので、過去 10 年間の EPS 情報を集めるのがバフェット流ですが、日本で爆あがる株は上場五年以内に仕込む方が成功率が高いため、上場してからEPSが安定成長してるかをみましょう。
Q6︓その企業は安定的に⾼い ROE(株主資本利益率)をあげているか
ROE は、純資産(株主資本)に対する利益率。純資産(株主資本)つまり BPS(1 株当たりの純資産)がどのように成長するかを表す指標なので、こちらも上場してからの数字をチェックしましょう。
Q7︓その企業は強固な財務基盤を有しているか
経営上の困難な場面に直面した場合のリスクを評価しましょう。長期負債を何年で返済できる程度なのかを把握しておきます。
Q8︓その企業は⾃社株買い戻しに積極的か
株主還元策として、自社株買いがあります。株価が低迷した場合などに行われる傾向があるが株主にとって ESP・BPS を押し上げる効果があるので、行っていればポジティブ材料になるのです。
Q9︓その企業の製品・サービス価格の上昇はインフレ率を上回っているか
インフレ率とは「物価の上昇率」だが、物価は一般的に上がっていくと考えられています。 製品価格が上がっても、ユーザーが減っていないのであれば、Q1 の「消費者独占力」がある と判断できます。
Q10︓その企業の株価は、相場全体の下落や景気後退、⼀時的な経営問題などのために下落しているか
その企業の株価は、相場全体の下落や景気 後退、⼀時的な経営問題などのために下落しているか」つまり、安く買えるタイミングか?ということ。安く買うことは、「投資利回り」に大きく影響する。ほどほどまたは安く買うことが、投資ではとても重要なのです。
Q11︓株式の利回りと利益の予想成⻑率を計算し、国債利回りと⽐較せよ
過去数年の EPS から、EPS 成長率を計算しましょう。国債利回りより十分高いか?同等であれば、リスクを取る必要はありません。確実に利益が確保できる、国債がベターな選択となります。
Q12︓株式を疑似債券と考え、期待収益率を計算せよ
過去 10 年の ROE・内部留保率から「将来の BPS」「将来の EPS」「将来の株価」を計算しましょう。ROE が高く保てているかも、株価の伸びに影響します。
「将来の株価」と「現在の株価」から「投資利回り」を計算し、満足できれば「買い」・No であれば買わない。シンプルに考えましょう。
Q13︓過去の EPS 成長率をもとに計算する手法で、期待収益率を計算せよ
過去 10 年の EPS と EPS 成長率から「将来の EPS」+「将来の株価」を計算しましょう。「将来の株価」と「現在の株価」から「投資利回り」を計算し、満足できれば「買い」・No であれば買わない。