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恋愛を生物学でシュールに解説する『あくまでクジャクの話です。』、ドラマが話題沸騰中の『アンメット』など、2024年4月「ダ・ヴィンチweb」記事まとめ

本記事では4月にダ・ヴィンチwebにて公開された当社作品関連記事の中から次の4記事をご紹介いたします。

なお書影をクリックいただくと、リンク先である「講談社コミックプラス」の各作品のページでは試し読みができますので、レビューと合わせて是非お読みください!


恋愛はすべての生物が命がけで行う一番残酷な戦争である――人間の恋愛を生物学でシュールに解説する『あくまでクジャクの話です。』

捉えどころのない人の心。だがそれも、“生物学”的な手法を用いることで自在に操れる…かも?  そんなユニークな角度から描かれたシュールなラブコメディー。

出典:恋愛はすべての生物が命がけで行う一番残酷な戦争である――
人間の恋愛を生物学でシュールに解説する『あくまでクジャクの話です。』

物語は、”男らしくない”という理由で、彼女に浮気されフラれた教師・久慈弥九朗の前に、モデルでインフルエンサーで文武両道で“生物学部”部長の女子・阿加埜が現れるところから始まります。

阿加埜が一生懸命に、なぜ結局「男らしさ」がモテるために必要なのかなど、恋愛を“生物学的”な観点から説明していくシーンには、妙に納得してしまったり、ややこじつけ感があるのにクスッとしたり。

他人の恋愛に関しては雄弁に語るものの、自身の恋愛に関してはスマートにいかないときの阿加埜の表情が何とも魅力的です!

『あくまでクジャクの話です。(1)』小出もと貴

「男女同居→恋愛に発展」は必然ではない! 子猫の世話をするための協力同居を描くヒューマンドラマ『ただ大きな猫になりたい』

恋愛が出来ない体質の男女が、子猫を飼うために同居するところから物語が始まる『ただ大きな猫になりたい』。

『ただ大きな猫になりたい』(筒井テツ:原作、多喜れい:作画)は「恋愛が出来ない」男女二人を描いた作品で、世間の常識や「こうあるのが普通だ」という感覚に対して一石を投じる内容であると同時に「生きづらさ」を抱える人達に寄り添う物語である。

出典:「男女同居→恋愛に発展」は必然ではない!
子猫の世話をするための協力同居を描くヒューマンドラマ『ただ大きな猫になりたい』

『ただ大きな猫になりたい』はあくまで猫を飼うために同居を始める設定がユニーク。傍から見たら少し変わった同居生活。2人がどのように「信頼関係」を構築していくのか気になるところ。 恋愛を介さない男女の描き方が新鮮です!

『ただ大きな猫になりたい』原作:筒井テツ、漫画:多喜れい

杉咲花でドラマ化も決定した『アンメット』。元脳外科医の原作者が、ワーカホリックの脳外科医を描く医療マンガ

連続ドラマが放映中の『アンメット』。第1話放送後にはXでトレンド世界1位になるなど大きな盛り上がりを見せています。ワーカホリックな変わり者の脳外科医・三瓶友治と、その周囲の人々や患者による多彩なエピソードを描いた医療マンガ。原作を未読の方は是非!

人間が何かを考える時、感じる時。はたして使われるのは「脳」か「心」か。自身も脳外科医であった原作者の経験をもとに、脳にまつわる様々な病気・障害を啓蒙すると同時に、人間の身体で唯一科学的な説明が付きづらい「心」についても考える。

出典:杉咲花でドラマ化も決定した『アンメット』。
元脳外科医の原作者が、ワーカホリックの脳外科医を描く医療マンガ


『アンメット』漫画:大槻閑人 原作:子鹿ゆずる

奇想天外なミステリーを描く桃野雑派の新作。前作で宇宙空間の”無重力首吊り死”を解決した女子高生が、京都での事件に挑む

南宋を舞台にした武侠小説『老虎残夢』で第67回江戸川乱歩賞を受賞、昨年はニュータイプミステリー『星くずの殺人』が重版を重ねた桃野雑派さんの最新作『蠟燭は燃えているか』。

今までだって、斬新な舞台設定と先の読めない展開で、読む者を驚かせてきた著者だ。京都を舞台にしても、それは同様。むしろ、臨場感はさらに増しているようにさえ感じられる。事細かなところまで丁寧に描かれた描写を読むと、そこは京都の街並み。次々燃えていく名所を目の当たりにすれば、自分も現場に居合わせたような緊張感、退路を断たれていくような恐ろしさを感じさずにはいられない。

出典:奇想天外なミステリーを描く桃野雑派の新作。
前作で宇宙空間の”無重力首吊り死”を解決した女子高生が、京都での事件に挑む
『蠟燭は燃えているか』桃野雑派

京都を舞台に逃げ場がないというスリル、焦燥感。そして連続放火事件の真相とは?  GW後半におすすめの一冊です!


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