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『法廷占拠 爆弾2』『きみの絶滅する前に』など、2024年8月「ダ・ヴィンチweb」記事まとめ
本記事では8月にダ・ヴィンチwebにて公開された当社作品関連の記事をまとめました。
【レビュー】 『法廷占拠 爆弾2』
「異議あり」突如、法廷を占拠した男の要求は「死刑囚の死刑執行」と「現場の生中継」! ミステリランキングを席巻した『爆弾』続編は エンタメ性200%増
いがぐり頭にくりっとした瞳、ぽんと突き出たビール腹。冴えない風体でのらりくらりとしゃべりつづけるあの男が、ヤバさマシマシで帰ってくる――!
警察、柴咲たち犯人、スズキという三つ巴の戦いはどう転がっていくのか、犯人の真の目的は何か、スズキは何をしでかすのか、一瞬たりとも目が離せない。特に終盤は、驚きの連続。エンタメ度は前作を大きくしのぎ、柴咲という新たな悪意を前にしたスズキの怪物っぷりも貫録を増している。社会のルールに追い詰められた者をいかにして救済するのかという命題にも向き合い、社会派ミステリーとしても読みごたえ十分。ふたつ目の「爆弾」も、世間を震撼させることは間違いない。文句なしの傑作であり問題作だ。
ミステリランキングを席巻した『爆弾』の続編がついに発売! 史上最悪の連続爆破事件から1年。スズキタゴサクが帰ってくる。
■ 内容紹介 ■
東京地方裁判所、104号法廷。
野方署の倖田沙良は、史上最悪の爆弾魔スズキタゴサクの裁判に証言者として出席していた。
しかし裁判中、突如傍聴席から「異議あり」という声が聞こえて振り返ると、青年が立ち上がっている。右手には拳銃が握られていた。またたく間に100人以上は人質となってしまった。青年は法廷を占拠すると、ビデオ通話で警察との交渉を始める。「ただちに死刑囚の死刑を執行せよ。ひとりの処刑につき、ひとりの人質を解放します」。
前代未聞の籠城事件。立ち向かうのは、警視庁の高東柊作と、前作でも登場したあの人物! 警察とテロリストの戦いが再び始まる。
■ 呉勝浩さんコメント ■
『爆弾』を発表した当初、続編の構想は欠片もありませんでした。プロットすらつくれない人間に、先のことを考える計画性などあろうはずがないのです。
今回、自身初の続編に挑戦しようと決めたのは、スズキタゴサクを再登場させる魅力的なアイディアを思いついたからです。
スズキや類家、倖田沙良たちの活躍が、読者のみなさんにとっても魅力的であることを願っています。
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法廷には前作『爆弾』でスズキと対峙した交通巡査・倖田沙良、同じ所轄署に勤務する伊勢勇気の姿があるうえ、捜査班には前作でスズキと知恵比べをした類家も加わっている。果たして彼らは、どう事件に関わっていくのか。『爆弾』を読んでいなくても支障はないが、読んでおいたほうが何倍も楽しめるので、文庫化されたこのタイミングでぜひ前作にも触れてほしい。
【レビュー】 『Daddy Steady Go!』
「男がすることじゃない」は過去の価値観? シングルファーザー3人を描くマンガ
当たり前のことだが、自分という人間の性質は一朝一夕で出来上がるものではなく、生きてきた長い年月の中で形成されたものだ。だからこそ、歳を重ねれば重ねるほど変わるのは難しい。でも、それでも、人は変わる努力をすることで輝き続けるのかもしれない。
本作品に登場する男性、特にジョーはいかついビジュアルで、家事や育児などとは縁遠い存在に見える。そんな彼らが「変わろう」とチャレンジしているからこそ見せる真剣な表情、不器用さ、常識を覆されたときに見せる驚きや葛藤の表情が何とも絶妙で、普段とのギャップがとても可愛く思えてくる。これはずるい……!
■ 内容紹介 ■
「男らしさ」を乗り越えろ!家事も育児もまかせとけ!
ジョー・38歳、ジェイク・38歳、ハヴィエル・39歳。高校の同級生で全員シングルファーザー。
不慣れな家事育児に困惑しつつも奮闘する中で、少しずつ家族、友人との関係、そして自分自身と人生を見つめ直していく。
ホットでキュートなワケありシングルファーザーたちが、「男らしさ」の呪縛を乗り越えて家事に育児に奮闘する、あたらしいダディのススメ!
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【レビュー】 『きみの絶滅する前に』
同族を殺し続ける絶滅危惧種のペンギン。SNSでも話題になった、絶滅危惧種たちの生き方を描くマンガ
第1話は、ペンギンのペンが同族を皆殺しにするというとても衝撃的なシーンから始まる。
絶滅寸前という生命の狭間で生きる、ペンギン、カラス、ラッコ、カワウソ、カカポたちの物語。そのラストはどこか心に影を残すような悲しさがあるけれど、命ある者、そして生きているということは“生産性”などという三文字では決して測れない、ましてや価値を決めることなんてできないのだと。現代に生きる私たちがつい囚われてしまいがちな呪いに一石を投じてくれるのだ。そんな本作から受け取った「石」を私も温めて、この呪いに抗っていきたい。
■ 内容紹介 ■
ペンギン絶滅を企てるペンと、卵ではなく石を温め続けるマール。共に暮らす二羽のペンギンを待ち受ける運命はいかに。愛とは何か?生きるとは何か?子供を作らない動物に価値はないのか?絶滅前夜の動物たちの“世界への抗議”を描く令和の寓話。
一つの石が繋ぐ令和の寓話に、ライター・武田砂鉄氏、絶賛!!「ずっと誰かと比較してしまう私たちに、とても大切な話が書かれています」
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【レビュー&試し読み】 『お金の相談はFPマネ子さんにおまかせください』
メルカリで得た利益の申告は必要?ドルオタFPがマンガで解説するマネー本
各話の原案は「相続専門の公認会計士」「不動産投資家」「フリマアプリ・ネットオークションガイド」などの専門家が作っていることが明記されている。なので本書は、マンガとして面白いうえに、専門的な知識もしっかり学べる。「持ち家と賃貸のどちらがいいか?」などの疑問への回答は、マネー系の勉強をはじめたばかりの人には学びが深い内容のはずだ。
ちなみにマンガの各話の合間に文章のみの解説も挟まれるが、分量は非常にコンパクト。ファイナンシャルプランナーの方へのインタビュー形式で非常に読みやすいので安心してほしい。
本書はタイトルの通り、ファイナンシャルプランナーのマネ子さん(26歳・女性)が、お金にまつわる疑問・相談にズバズバ答えてくれる内容なのだが、そもそもマンガ自体が面白い。
■ 内容紹介 ■
じつはあまりに身近なお金の大問題を、お金のスペシャリスト・ファイナンシャルプランナーのマネ子さんが徹底解説します!
少し前に父親を亡くし、遺産を相続した38歳独身会社員の金飛常雄。ある日、彼のもとに税務署から「相続税についてのお知らせ」という書類が届く。「もしかして、脱税で逮捕…!?」と慌てた金飛は、急いで「現代FP事務所」に相談に行くが――。
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▼『お金の相談はFPマネ子さんにおまかせください』試し読みはこちら
【その他8月に公開されたレビュー】
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