ベルギーリーグプレーオフを振り返る

2022年4月25日。


それはそれは楽しみにしていたベルギーリーグのプレーオフが幕を開けた。

応援しているユニオンが、48年ぶりの1部昇格にも関わらず首位通過している。

なんと昇格1年目で優勝、という快挙を成し遂げようとしているもんだから、そんなの楽しみに決まってる。



初戦のアンデルレヒト戦は見事3−1で勝利、続くアントワープ戦はスコアレスドローで終わったものの、首位をキープしたまま優勝争いの強豪クルブ・ブルッヘとの2連戦を迎えた。


もうそのときの私はユニオンがタイトル獲る未来しか想像してなくて、選手たちが笑顔でトロフィーを掲げるイメージまでできていた。

三笘くんは謙虚だからきっと後ろの方にいるだろうな、とか
でもマチくんとは並んでてほしいな、とか。


だけど、そんな明るい未来をイメージしたままホームで迎えた大一番で、ユニオンはクルブ・ブルッヘに敗れてしまう。


首位の座を奪われてしまった。


悔しい悔しい悔しい。


バンゼイル選手、PK外してしまって落ち込んでないかな。
三笘くんの怪我は?鼻折れてないよね?
レッドカードは結局出たの?でもゴールになってるから違うよね?
次の試合でも三笘くん見れるよね?


いろんな感情がぐちゃぐちゃになって、しばらく涙が止まらなかった。


でもまだ終わった訳じゃない。次勝てればいいんだから。


絶対に負けられない状態で迎えた対クルブ・ブルッヘ2戦目は、三笘くんもマチくんもスタメンでのスタートだった。


両チーム決定機はあったもののゴールは決まらず、0−0のまま前半が終わる。




そして後半の最初、ゲームが動く。


マチくんがイエロー2枚で退場になってしまった。


マチくんの守備は、前の試合からすごく光ってた。危ないシーンを何度も未然に防いでくれた。
今節も、マチくんのブロックがなかったら先制を許してたと思う。


頑張って守ってるからこそ、こうなってしまうこともあるよ、仕方ない。


でも、やっぱり一人少ない状態で戦うのは厳しかった。
明らかに流れが変わった。


バンゼイル選手がピッチを離れて2人少なくなった瞬間、得点を許してしまう。


それでも、諦めないユニオンの攻撃は素晴らしかった。
なんとニールセン選手のスーパーゴールで同点に追いつく。

なんだこれ最高の流れじゃないか。惜しいシーンもあったし、これは勝てるよ!


と思った。でも、



え?オフサイド?



どこが?なんで?ってかオフサイドってなに?
知識レベルが3歳児くらいまで低下してたと思う。


結局オフサイドでゴールは取り消され、その後もユニオンが点を奪えることはなかった。
そして聞きたくなかった長い笛が鳴る。



クルブ・ブルッヘに勝つことはできなかった。



痛すぎる敗戦。
他チームとの残り2試合中、1試合でもクルブ・ブルッヘが勝てば優勝が決まってしまう。
もう自力での優勝はできない。

ユニオンはかなり厳しい状況に追い込まれてしまった。



レギュラーシーズンで勝ち点を積み重ねてきて、確かに手の届くところにあった優勝が、たったの2試合で絶望的になってしまう。

これがサッカーの世界で、勝負の世界なんだなって改めて思った。


選手たちが泣いてる。
辛い、辛い、悔しい。胸が痛い。


でも、すごいよ。昇格1年目だよ?半世紀振りの昇格だったんだよ?
それで優勝争いしてたんだよ?すごすぎるよ。
みんな本当にかっこいいよ。しかもまだ決まったわけじゃないから

だから、泣かないで、、、


とか思いながら私がいちばん泣いてた訳なんですが、まあ無理だよね。
ただのイチファンがこんなに悔しいんだもん
選手はもっともっと辛いに決まってる。


でも、切り替えて残り2試合頑張るしかない。
最後まで全力で応援するしかない。
他力本願になちゃったけど、まだ優勝諦めたくない。


そして迎えた5月16日、まず見るのはクルブ・ブルッヘ対三好選手所属のアントワープの試合。
アントワープが負けてしまうと、クラブ・ブルッヘの優勝が決まる。

しかしながら、先制点を奪ったのはまさかのアントワープだった。


希望が見えた。
奇跡が起きるかもしれない。


川崎フロンターレ出身の先輩三好選手が、後輩三笘くんのチームの優勝をアシストするなんて、控えめに言って最高じゃないか。

お願い、このまま勝ちきって。


でも勝負の世界はそんなにうまくは行かず、セットプレーで同点からの逆転。
クルブ・ブルッヘの優勝が確定した。


ユニオンが優勝することはできなかった。


またまた悔しくて涙が止まらない。

ユニオンの試合はこの直後。
クルブ・ブルッヘ優勝の知らせを耳にした選手たちは、どんな気持ちでいるんだろうか。

そして、どんな思いで戦うのだろうか。


失礼な話なんだけど、優勝が不可能になった直後の試合、モチベが下がってしまってるんじゃないか、正直切り替えられないんじゃないかって心配した。


Twitterでは、あと2試合勝って終わろう!なんて言ったけど、いやもちろんその気持ちに嘘はなかったんだけど、私が切り替えられてなかった。


でもそんな私の失礼な心配は、全くもって必要なかった。


立ち上がり2分、早々に先制点を奪ったのはユニオン。

しかも決めたのは三笘くん。


泣いた。

カオルー!って叫んで(お隣さん深夜にごめんなさい)それはそれは泣いた。


え、なんなんですか神なんですか知ってはいたけど神なんですよね?

どう考えてもかっこよすぎるでしょ。

てか、私どんだけベルギーリーグに泣かされるの?笑


パスを受け取った三笘くんがうまく相手と入れ替わって、そのまま得意のドリブル。

左から右へ大きく繋がるパス。

スルッと抜け出てきて、ラプッサン選手のパスからアマニ選手のワンタッチに合わせた、正確な左足。

素晴らしいゴールへの嗅覚。


三笘くんらしいゴールだな、って思った。


しかもその後、後半にウンダヴ選手の追加点。


三笘くんとウンダヴ選手のブライトンコンビで喜ぶ姿は胸アツだった。

ただウンダヴ選手腰痛そうにしてたから、それだけ心配。大事に至りませんように。


てか三笘くん2試合連続でカード誘発して相手選手退場に追い込んだけど、ホンマになんて末恐ろしい、、、笑


けど最近ファウルで無理やり止められること多くなったし、なかなか危険なレッドだったから、今後大きな怪我しないかが心配。

これから三笘くんと戦うチームの皆さん、彼は顔も良ければ性格もいい、サッカーも上手くてボール持てば驚異的な存在になることは重々承知なんですが、どうか怪我させて彼の未来を潰すことだけはやめてください。
お願いします。笑



その後ヒヤッとするシーンもあったけど、キーパーモリス選手のゴッドハンドもあって得点を奪われることなく試合は終わった。


ユニオンの選手たちは悔しい中でも切り替えて、前を向いて、目の前の試合に向き合って、見事勝利して2位を確定してみせた。


みんなの笑顔が見れてよかった。
それだけでこんなにも嬉しい。


なんかもうすごいとか、かっこいいとかもちろんそうなんだけど、、、

みんなありがとう。

本当に本当にありがとう。


そして2位確定おめでとう。



ベルギーリーグは次で最終節。

毎試合楽しみにしてたから終わっちゃうのはすごくすごく寂しい。

ウンダヴ選手はブライトンに移籍が決まってて、三笘くんもレンタルバック説が濃厚。
他にも移籍が噂されてる選手もいるみたいだし、もしかしたら来シーズンはまったく違ったチームになるかもしれない。

三笘くんきっかけで応援するようになったけど、みんないい選手で、大好きになったユニオン。


今のチームで戦うのは次が最後。

本当に本当に寂しいけど、だからこそ最後は全力で応援するよ!


どうかみんなが笑顔で終われますように!


Go!Union!!!



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