当て付けたいけど当て付けたくない

 自分の怒りとか悲しみとかがあったんだってことを全人類に知らしめたい願望は当然あって、もう、当て付けに当て付けまくって死んでやろうか、という気持ちと、自分の傷を見せびらかすのは下品だからしたくないという潔癖な気持ちがある。落とし所として、ここにこんなことをこのくらいのテンションで書いているのだけれども。

 まあ、そもそも当て付けたところで、私が傷つけたい相手が傷つくことはないだろうし、なによりそもそも一番は、単純に怠い、というのがある。車で人に突っ込んだ、とか、どこかで無差別に人を刺した、とか聞くたびに、自分じゃなかったなあと思っていたのだけれど、自分な筈もないんですよね。不精だから。

 それに、やっぱり恥ずかしいな。と思ってしまう。傷を見せびらかすのは下品だという感性があるから、そんなの恥ずかしいに決まってるのだった。

 なるべく静かに穏やかに。気付いたら居なかったな、を目指していきたい。

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