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#002 苗農家のランチェスター戦略
誰に売るのか?
私が農業に携わるようになって早20年!
なぜ、農業をしているか。というと・・・単純に夫が「農家」だったから。
就農した時に栽培していた農産物は以下4種類
→野菜苗
→花苗
→アールスメロン(ネットメロン)
→シクラメン
そして今も生産品種はこの4種類から変わっていない。
ただ、メインの売り先を【市場】から【直売】へ変えてきた。
販売額の比率は20年前の (市場)7:3(直売)が逆転して(市場)3:7(直売)に。
変えてきた理由は、直売は自分で価格を決めらること。
利益率が高いこと。の2点だった。HPなども作成して全国から私の農園を検索して頂くこともできるようになり、問い合わせも全国からチラホラくる。
そして特に多いのが、ECサイトで販売しないか。という勧誘の電話!
正直なところ、今から15年前くらいまではネットでの販売も検討していた。
自分自身もネットで購入することが当たり前になっていたから、そうしていく方向が時代の流れな気がしていた。
だけど、実際に私達の扱う商品である「苗もの」はポリ製のポットに用土を入れ、そこに植物を植え込んでいる。
植物個々の成長具合で丈の長さが違うので梱包時の調整が難しい。
乾いたまま出荷してしまうと、お届け先で萎れてしまうけれど、たっぷりお水をあげるとポットの下部から水が漏れ出るため、出荷段ボールが濡れてしまう。
など
お米や果物などの青果物よりも更に梱包に神経を要する。
多くの人の手が必要になるため、なかなかネット販売には踏み切れずにいた。
長野市でオンリーワンの苗屋に!
きっかけは就農して9年目。
農業の知識や経験がないままに、結婚を機に就農して始めて農業の勉強をしよう!と思い立って参加した「女性農業者次世代リーダー育成塾」という全国から30名程の女性農業者が1年のカリキュラムで学ぶ講座。
そこで学ぶ中で、自農園を客観的にみると
それまで自分が不満・不安に思っていたことは、逆に強みだったと気付く。
周りはリンゴなどの果樹農家が多く、産地化されていてJAや生産者同士のつながりが強い地域。そこでポツンと単独で苗の生産をしていた。
規模の大きい苗農家はホームセンターや園芸店から大量に受注しているが、私の農園は大量の受注を受けられる生産体制がない(面積、管理技術)
長野市内には園芸店やホームセンターも市内に20店舗以上ある。
でも農家が苗の直販(農場で販売)をしているのは、私達の農園のみ。
こんなに小回りの効く棚出しが出来るのは生産農家の強み!
世界へ日本の農産物を輸出する!
・・・がトレンドな農業界ではあるけれど
「長野市でオンリーワンの苗屋に!」
卒業時に講師の方から頂いた言葉を胸に・・・
人口 約37万人の長野市。私はこの局地戦をまず制覇する!