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兄弟社のOAK選手紹介NO.5 怪物級のパワーで今やMLB屈指のスラッガーに オークランドの最後の主砲〜ブレントルッカー〜



ご覧いただきありがとうございます


今回はOAK選手紹介第5弾!!

OAKの押しも押されぬ主砲,ブレントルッカーを紹介します!


彼はキャリアの中でMLBで活躍できずに苦しむ期間や、DFAも経験した苦労人です

NPB行きの噂も挙がっていた選手でした

そこから2022年オフにOAKに拾われ、持ち前のパワーで昨年は30本塁打(2022は0本)と覚醒


今季もMLBトップクラスの長打力を誇り
さまざまな指標で他球団の偉大なスラッガーと肩を並べるまでになりました


余談ですが筆者の推し選手でもあります😅


彼のキャリアの覚醒劇,
選手としての特徴などをしっかり紹介していきます!



それではいってみましょう!!






〜驚愕のホームランを量産する「オークランドの救世主」〜



ご存じの方も多いでしょうが
近年OAKは

マットオルソンやマーカスセミエン,マットチャップマン,クリスバシットなど

(他にも正捕手だったマーフィーや21年にエースの活躍を見せたモンタスetc…)の
主力を2021〜2022年にかけて大放出


再建期に入り

現在も自前の若手やトレードで得た選手,他球団で上手くいかず拾われた選手などが
チームの中心となっています


実はルッカーはここでは拾われた選手にあたりチームにサプライズをもたらしてくれました



再建期に入って以来,

ルッカーはチームに現れた初めての「主砲」と言ってもいいと思います


投手に正対するような威圧感のあるフォームから
ハードヒットをガンガン飛ばす打撃

打ったらそれと分かる完璧なホームラン


実に映える確信歩き…

2023 4/30のルッカー



ルッカーはどん底に近いチームに現れた


「オークランドの救世主」なのです





生年月日 1994年11月1日

国籍 アメリカ

ポジション 外野手,指名打者,一塁手

身長 190センチ

体重 102キロ

利き腕 右投右打 

<ざっくり経歴>

大学時代の2017年は
サウスイースタン・カンファレンスのリーグ戦で
AVG.387 23本塁打82打点、OPS1.306の圧倒的な成績を残し
カンファレンス史上2人目の打撃三冠王を達成

同年のMLBドラフト1巡目・戦力均衡ラウンドA(全体35位)でツインズから指名を受ける

3年目の2019年にAAAに昇格
AVG.281 14本塁打47打点 OPS.927の成績を残す

同年オフの世界野球プレミア12にアメリカ代表として出場

2次ラウンドの台湾戦で特大逆転2ラン本塁打を放つなど
3本塁打を放って大会本塁打王を獲得


大会ベストナインにも指名打者部門で選出され大活躍を見せた

2019年世界野球プレミア12でのルッカー


2020年の9/4に遂にメジャー昇格
同日のDET戦のダブルヘッダー第1試合において「7番・左翼手」
でメジャー初出場


同年は最終的に7試合に出場し打率.316を記録

9月8日のSTL戦ではダニエル・ポンセデレオンからメジャー初本塁打を記録した


2021年は開幕をメジャーで迎えるも
打率.103と大低迷で1ヶ月経たずにマイナーへ

その後再昇格を果たし 一定の出場機会を獲得

同年はAVG.201 9本塁打16打点 OPS.688を記録

本格デビュー年で9本塁打と才能の片鱗は見せたが
低打率な上に189打数で70三振とコンタクト能力の低さが露呈してしまう結果に


2022年はツインズで開幕を迎えるも、

4月7日にトレードでパドレスへ移籍

パドレスでは7打数ノーヒットと結果を残せずに
同年8月2日にまたもトレードで今度はロイヤルズに移籍


1年に2回トレードを経験し3球団を渡り歩いた形となった

ロイヤルズでは25打数4安打 

AVG.160 本塁打、打点ともに0と
ここでも結果が出ず

オフの10月にロイヤルズからDFAとなった

ただ同年のAAAでは 

AVG.289 28本87点 OPS1.044という

一つ下のカテゴリーでは素晴らしい成績を残したこともあり、2023年はNPB行きの噂も上がっていたが

2022年11月17日にウェイバー公示を経て
アスレチックスに移籍

ツインズ時代のルッカー


ロイヤルズ時代のルッカー

通算成績と今季成績 (2024年6/2時点)

通算 AVG.241 52本131点 OPS.798

今季 AVG.285 12本39点  OPS.925




〜苦労を経てついに能力が開花した2023年〜


2023年は開幕をメジャーで迎えます

4/13 のBAL戦に4番右翼で出場し
第1号となる先制3ランを放ったのを皮切りに

ここから彼はセンセーショナルを巻き起こしていきます

翌日の同じくBAL戦で
3回に逆転3ラン,5回に同点ソロと大活躍

4/25日のLAA戦では3番打者として出場し、左腕のスアレスから2打席連発

なおこの試合はルッカーの2度のホームランの後に
後続の4番ヘススアギラル(現西武ライオンズ)もいずれもホームランを打ち

2打席連続同じ打者による2者連続ホームラン(ごめんなさい上手く言えません)という大記録も達成


4/28日の同LAA戦では大谷翔平から
入ったかどうか紛らわしいホームランを放ちました



5/2にはその週の週間MVPも受賞

開幕してから5/7までに
AVG.333 10本26点
OPSは1.169(MLB全体1位)と大爆発を見せ


MLBファンを驚かせました

2023 5/2 初の週間MVPを受賞




5月13日のTEX戦では10回に逆転サヨナラ3ランを放ち 藤浪晋太郎にMLB初勝利をプレゼント 

ルッカーの2023年のベストモーメントは個人的にこの瞬間で決まりでしょう



それ以降は調子は落ち着いていきますが

7/9-7/10のBOS戦では2試合連続でグリーンモンスター越えのホームランという怪力を見せつけました


前半戦は
AVG.246 16本44点 OPS.826の成績を残し


オールスターにも指名打者部門で選出され、2塁打を放ちました


後半戦は三振や得点圏での凡退が増えますが
安定したペースでホームランを量産

8/22日KC戦では今季2度目のサヨナラホームラン

そしてシーズン最終戦の10/2 LAA戦の

シーズン最終打席で第30号ホームランを放ち
最後の最後で大台を突破!!



このときばかりは彼も満面の笑みで喜びを表現し、グラウンドを一周しました




2022は0本塁打だったルッカー


2023年は最終的に
AVG.246  30本69点 OPS.817の成績

112敗を喫したチームに数々の明るい話題をもたらす活躍でした

これまでのキャリアで上手くいかないことも多かったルッカー

28歳と若干遅咲きながら飛躍の年となりました


オールスターに選出された際は涙を流して喜び


その後のインタビューでは彼は自身のキャリアと仲間についてこのように語っています




「何年も努力したけど、メジャーでは継続的な出場機会は(今まで)なかった。キャリアの長い間、メジャーで苦戦して、ここが自分の居場所ではないのかと迷いを感じるときがあった。でも、君たちはそうでないことを教えてくれた。(今は)とても感情的だ。みんな、ありがとう」

https://full-count.jp/2023/07/03/post1405071/






ここで彼の2023年のサバントを簡単に見ておこうと思います

2023ルッカー


やはり長打力には目を見張るものがありますね 


バレル率,ハードヒット率はリーグでも最上位級に食い込んでくる数字

AVG Exit Velocity(打球初速の平均)や
LA sweet-spot % (バットの芯に当たる確率)
も優秀な数値を残しました

この年 ルッカーはリーグのISO
(長打力-打率 ←純粋な長打力を表す指標)ランキングでは

大谷(当時LAA ). シーガー(TEX).ロバートjr(CWS).ガルシア(TEX)に次いで
第5位にランクイン


ただ、かなり顕著に表れていますが
コンタクト率に関しては彼の弱点といえます

whiff %(空振り率)  K %(三振率)は要改善の数値

ボール球スイング率は高くないものの
三振率は両リーグワーストの数字でもありました








〜凄み、確実性を増した今季〜




そして迎えた2024年

スプリングトレーニングは

AVG.213 3本8点 OPS.741という数字でレギュラーシーズン入り 


もちろん開幕はメジャーで迎えました


しかし開幕から12打数で11三振と大きく躓いてしまいます


今季初安打は4/3のBOS戦

それまでは14打席ヒットが出ませんでした

4/6のDET戦にて今季初ホームラン初打点をマーク 
翌日は前田健太から先制2ランを放つなど
2安打3打点 徐々に復調していきます

しかしさらに翌日の試合で脇腹を痛め、
10日間のIL入り

4/20日に復帰しますが


3,4月はAVG.212  5本13打点と微妙なスタートを切ります


しかし今季の彼はここからでした

5/5のMIA戦には1イニング2発のホームランを放つ大暴れ

この日チームは20-4で大勝を飾りました

2024 5/5のルッカー

5/7には昨年に続き2度目の週間MVPを受賞

該当の週では

AVG.438 3本7点 OPS1.613と圧巻すぎる成績を残しました!!

ルッカーは大谷と共に通算2度目の週間MVPに輝いた(大谷は8度目)



その後も好調を維持し、5月は

AVG.327  6本22点  OPS1.008

素晴らしい月となりました

ホームランだけでなく

昨年は.167と低迷した得点圏打率が
今季は.357と改善したことで打点も量産できています

6/2時点での成績は 
AVG.285 12本39点 OPS.925と打率も含めて優秀な成績

ホームラン.打点.OPSは
いずれもリーグ10傑に入ってます

特にOPSは
ジャッジ,ソト(NYY),タッカー(HOU),ヘンダーソン(BAL)と錚々たる面々に次ぐ第5位にランクインしており(6/2時点)

球界でも屈指のスラッガーと肩を並べています



今季の彼のサバントも簡単に見ておきましょう


2024ルッカー
今季のルッカーの打球分布表



battingの欄はかなり真っ赤ですね笑

xSLG(長打率),

xwOBA,(打席結果となった速度や角度の打球データと打者の走力から期待される得点価値と三振、四死球で計算されるもの)←難しすぎ

バレル率,
LA sweet spot %(バットの芯に当たる確率)が
群を抜いて優秀です

長打力はほんとに球界でもトップ10に入るレベルだと考えて良いでしょう


ただやはり空振り率と三振率がかなり高く
依然彼の弱点となっています

下の打球分布表も簡単に見ていくと引っ張り方向に打球が集中しており

かなりのプルヒッターであることも分かります





今季のベストモーメント



彼が印象的な活躍を見せた試合を
2試合取り上げたいと思います(ベストとは)


1. 5/5   VS MIA 20-4 WIN

上述でも取り上げましたが
ルッカーが1イニング2ホームランと大暴れした試合



2.  6/2 VS ATL  11-9 WIN

点差を広げるエグいホームランと
6回に決勝点となる逆転タイムリー2塁打を放った試合









まとめ



ご覧いただきありがとうございました


いまや頼りになる打撃でチームを牽引している彼ですが、かなり興味深い経歴の持ち主だったのではないでしょうか

注目を浴びた大学時代から一転し
MLBでは長く苦戦を強いられ,戦力外も経験

しかしそこから実力で這い上がり
MLB屈指のスラッガーにまで登りつめました

個人的に彼は

ロマン砲がそのまま成長して大成した打者といった感じがして見ててワクワクする選手です


OAKの顔としてこれからも更なる活躍を期待したいと思います!!




最後までご覧いただきありがとうございました


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