兄弟社のOAK選手紹介 NO.3 逆境と闘いながらセンセーショナルを巻き起こす最恐守護神 〜メイソンミラー〜
ご覧いただきありがとうございます
今回はOAK選手紹介の第3弾!!
新参OAKファンの私ですがとうとう彼を紹介するときが来た!!😆
といった感じです笑
今回紹介するのはOAKの最恐守護神として球界を席巻しているメイソンミラーです!
〜見たことない指標が並ぶ…
強打者たちをねじふせる奪三振マシーン〜
最速103マイル(今季の最速は103.7マイル、キロに直すと166キロ)の豪速球と、空振り率の高い大きなスライダーを武器とし、
まさに「無双状態」と化している彼
既にファンの間で、miller time とも呼ばれています
しかし
マウンド上の姿からは想像しにくいかもしれませんが、
彼は若干25歳にして、数々の逆境を乗り越え そして今もそれらと闘っている苦労人なのです…
〜経歴〜
※過去2回の記事では、選手のプロ入り前の経歴だったり、OAKに来るまでの経歴は
<ざっくり経歴>としての紹介に留まっていましたが、彼に関してはもう少ししっかり触れておこうと思います
彼は大学時代、ディビジョンⅢに所属するウェインズバーグ大学という大学で先発投手としてプレーしていました
2年次に防御率7点台と成績不振に陥り、ファストボールのスピードは90マイルにも達していませんでした
そのこともあり、野球以外のキャリアも見据えていくために地元の病院のインターンシップに参加した時でした
インターンシップの際、薬物検査が必要となり検査を受けたミラー
彼はそこでⅠ型糖尿病という診断結果が告げられました
2018年の夏のことです
一般的に生活習慣病とされるようなⅡ型糖尿病とは異なり、Ⅰ型糖尿病は若年層が患うようなケースも多く 原因もよくわからないものでした
これにより彼は当時81キロあった体重を約10キロ落とすことになり、スタミナやボールの力強さが失われてしまいました
しかしそこから血の滲むようなトレーニングによって新たな身体と球速を手に入れ、
2019,20シーズン 88イニングで121奪三振と復活
21シーズンにディビジョンIのガードナーウェブ大学に移り 同年92イニングで防御率を3.30とするとアスレチックスからドラフト3巡目(全体97位)で指名を受け、ついにプロ入りを果たしました
2022年は R/A+/AAA での合計で6試合に登板し、防御率3.86の成績を残しました
そして2023年4月19日のカブス戦で先発し、ついにメジャーデビュー
いきなり100マイル以上を15度計測する衝撃デビューを飾りました(4.1回2失点で勝敗つかず)
5月2日のSEAでは7回無安打の快投を演じたが、メジャー初勝利とはならず
その後右肘の内側側副靱帯を痛め、シーズンリタイア
2023年は10試合に登板し、0勝3敗防御率3.78 33イニングで38三振を奪いました
そして、今季…
今季は怪我のリスクを下げるために、首脳陣がリリーフでの起用を表明
短いイニングを全力で投げることで
彼の並外れた馬力が存分に発揮される…
そういう意図もあったのかもしれません
最初はある程度点差のある場面での登板でしたが、4月10日のレンジャース戦(ランゲリアースが神った試合)にて初めて
9回裏1点リードのセーブシチュエーションの場面で登板
1アウトから7番ウォルシュ,8番カーターを三振に仕留め メジャー初セーブを記録しました
ここから彼のサクセスストーリーがスタート
4月15日ナショナルズ戦で9回、1点リードの場面で3者連続三振,4月23日ヤンキース戦で2点リードの9回、ボルペ-ソト-ジャッジを3者連続三振,5月1日パイレーツ戦,5月22日ロッキーズ戦,5月26日アストロズ戦でも1イニング3者連続三振に抑えるなど、とにかく三振を奪いまくっています
それもそのはず、持ち球である最速103マイルのファストボールと大きなスライダーはどちらも空振り率が5割に肉薄しています
ここで、彼の今季のサバントを見てみましょう
ヤバくないですか笑笑
pitchingの欄の上から
防御率の期待値、被打率、ファストボールの平均球速、被打球速度、ボール球の空振り率、空振り率、奪三振率がなんと全て100!!
特筆すべきは、53.6%という極めてエグい数字の三振率
ミラーは今季対峙した84人の打者のうち、45人を三振に打ち取るというとんでもない投球をしています、
さらに、23イニングで45奪三振と1イニングに平均して、2つの三振を奪っています
被バレル率や、被ハードヒット率の低さも非常に優秀でいかに彼が支配的な投球を行なっているかがわかっていただけると思います
これは、彼の今季の投球分布表です
この他にもチェンジアップを投げますが
チェンジアップを今季投げたのは僅か2球なので割愛します
改めて、彼はフォーシームファストボールとスライダー ほぼこの2球種で勝負する投手です
ほぼ フォーシームの投球が6割,スライダーが4割といったところです
フォーシームの分布表の赤い部分(よく投じられているコース)は、アウトコースであったり真ん中から高いコースだったりにあるのがわかると思います
低めへの分布が少なく、このことからファストボールに関しては結構ゴリ押しで投げていることも推測できます
対してスライダーは右打者が思わず振ってしまいそうなコースであるアウトコース低めのボールゾーンによくコントロールされています
ボールゾーンのボールをいかに振らせているかを表すchase%は40.5%
このデータだけでもこのスライダーが猛威を振るっていることも想像いただけるかと思います
2024メイソンミラーピックアップゲーム
今季のメイソンミラーの登板の中で印象的だった試合を2つほど紹介します
最初は筆者が個人的に一番ミラーがヤバいと思った試合
4/22 VSヤンキース 2-0win
アスレチックスは9回表にゲロフの2ランで均衡を破り、直後の9回裏にミラーが登場
ヤンキース打線の1,2,3番と対峙しました…
先頭ボルペをなんと103マイルのファストボールで3球三振
続くソトをここも103マイルのファストボールで空振り三振
最後はジャッジを102マイルのファストボールで空振り三振
神がかり的なピッチングで試合を締めました!
この試合と、この登板までのメイソンミラーの4月の活躍をまとめた
MLB公式サイトの動画を貼っておきますので是非✨
2つ目の試合は
4/27 vs BAL 3-2win
この試合も軽く振り返ると、
9回表に1-2とビハインドの場面でエーブラハムトロが同点タイムリー,更に10回表にブレントルッカーのタイムリーツーベースで逆転に成功
その裏,満を持してミラーが登場しました
タイブレークですので無死2塁からのスタートでリードは僅か1点という厳しい場面での登板でしたが、彼に関しては心配無用でした
まず、8番カウザーを89マイルのスライダーで見逃し三振
代打カースタッドを102マイルのファストボールでセカンドゴロで2死3塁…
この場面で迎えたのは 1番ガナーヘンダーソン
100マイルのファストボールと102マイルの同球種であっという間に追い込み、迎えた3球目
またもインコース102マイルのファストボールで空振り三振でゲームセット!
ヘンダーソンからこの3球全て空振りを奪ったミラーは大きな雄叫びとガッツポーズで喜びを表現しました
まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございます
今季球界にセンセーショナルを巻き起こしている彼ですが
現在もインスリン注射や、血糖値のモニタリングなどを行いながら、そして怪我のリスクを抱えながらマウンドに上がっています
苦しい経験から、鋼の精神力と血の滲むような努力で這い上がり
今や多くの人に一目置かれるプレーヤーとなったミラー
「もっと彼を応援したくなった!」とこんな記事を通してでも思っていただけたら
筆者としてもとても幸せです
彼は現在はクローザーとしてマウンドに上がっていますが、実は来季以降は先発として育てていくという見方が濃厚です
今季だけでなく、また来季以降の彼のこれからの活躍がますます楽しみですね
最後までお読みいただきありがとうございました!
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