中山神社と祝木社の大国主命
岡山県津山市一宮に鎮座する中山神社の鳥居から、やや離れた道路沿いにはケヤキがあり、そこには祝木社という、小さな祠が祀られています。
このケヤキは、祠の神を祝ったことにより祝木と呼ばれ、その木の元にある祠では、中山神社の先住神を祭り、これは大国主命だといいます。
現在の祭神は鏡作尊で、これは石凝姥命(いしこりどめ)のことだとされますが、『古事記』において石凝姥命は迩々芸命の天孫降臨に随伴した神として描かれます。この国譲りの神話の歴史的具現の一端が、中山神社と祝木社の鎮座由来となると思われます。