トリガーポイントって? ツボか何か?
はじめに
最近炎天下の中野球をして真っ黒になりました山田です。会う人会う人に「なんでそんな黒くなったの?」と驚かれています。
野球の結果は、スコアが10対8でなんとか逆転勝ちました。試合時間が90分の予定が延長タイブレークまで行ったので、2時間半戦いました。軽い肉離れを起こす人もいたし、デッドボールを思いきり受けて吹っ飛ぶ人が両チームに出るなど死闘でした。
私自身も4打席中3回出塁したこともあって全力疾走をする場面が何回もあり、後1回ダッシュしたらハムストリングスがイカれてました笑
走り込みを日頃からする大切さを改めて感じました。
前置きが長くなりましたが今回は気になっていたトリガーポイントの本を読んだので少しご紹介します。
トリガーポイント
皆さんトリガーポイントって聞いたことありますか?僕は理学療法士をしているので何回か聞いたことがあるのですが、こういう業界にいないと知らなかっただろうなと思います。
一言で言うと硬くなった筋肉の中にあり、そこから離れたところに痛みを出す部位のことを言います。
この離れたところに痛みを出すというのがポイントです。
ツボとの違い
皆さんツボというのは聞いたことがあるかと思います。ツボとトリガーポイントは何が違うと思いますか?
先ほど言った離れたところに痛みを出すのがツボとの違いです。押して痛いだけではトリガーポイントとは言いません。
体を押して痛いとこがある方も多いと思います。そこを圧痛点と言います。この圧痛点から離れたところにも痛みが出るのがトリガーポイントです。この離れたところの痛みを関連痛といいます。
つまりトリガーポイントとツボの違いは関連痛の有無と言っていいです。
しかし付け加えておきたいのは、トリガーポイントの中にはツボと共通するものも多いということです。
ツボに関しては東洋医学なので鍼灸師さんとかが詳しいかと思います。理学療法士はどちらかというと西洋医学で勉強してきているので、私も詳しくはわかりません。
前の職場の先輩に「ここを押すと緩むよ」とツボを教えてもらい自分自身や家族に試すと結果が出ました。これは使えると思い患者さんにも試したことがあります。それからは今でもその知識は重宝しています。
そんな経験があり今回「少しツボについて勉強してみよう」くらいのつもりでこの本を手にとってみました。
しかしツボとトリガーポイントは厳密には少し違いました笑
浅はかな僕の予想を裏切る学びの多い一冊になりました。
トリガーポイントってどんな状態?
始まりは筋肉の硬さです。同じ姿勢を取り続けたり、筋肉に持続的な負荷がかかります。その状態が続くとやがて筋硬結と呼ばれるしこりのようなものができます。皆さんも筋肉の硬いとこと柔らかい部分に差があり、特に硬いところは皮膚に柔軟性がなく突っ張ったようになっていると思います。
筋硬結と呼ばれる状態が続くと、血流が悪い状態、虚血状態に筋肉がなります。この状態で筋肉を収縮させると痛みが生じます。
同じ姿勢を取り続るなど筋肉に負荷をかける
↓
筋硬結ができる
↓
虚血状態になる
↓
虚血状態のまま筋肉を収縮させる
↓
痛み発生
簡単に流れをかくとこんな感じです。
個人的に虚血状態という部分が重要なポイントだと感じています。
そして筋硬結のできた部分から離れた部分に痛みが出る状態、関連痛が生じるのがトリガーポイントです。
そしてトリガーポイントにも種類があります。
トリガーポイントの種類
動かした時だけ痛いという状態を潜在性のトリガーポイントといいます。潜在性のトリガーポイントが悪化すると、動かさなくても痛い、常に違和感やだるさ、重みがあるといった状態に陥ります。この状態を活動性のトリガーポイントといいます。
潜在性のトリガーポイント、動かすと痛いという状態は皆さん経験したことあるのではないのでしょうか?
例えば、「今日は朝から首を右に捻ると痛くて、運転の時不便だなぁ、、、」
「体をそるときだけ腰が痛く、デスクワークがしんどいなぁ、、、」
皆さん一回は潜在性のトリガーポイントの状態を経験したことのある人も多いと思います。
活動性のトリガーポイントになると病院を受診したり、整骨院に通ったりする方も多いと思います。
活動性のトリガーポイントになる前に自分でケアして予防できたらいいですよね?
またそもそも潜在性のトリガーポイントもできなければもっといい大宇よね?
そういう状態に持っていくためには原則を抑える必要があります。
トリガーポイントを治療するための原則
結論から言います。緩める、温める、血行の改善の三つです。
この三つは別のことを言っているようですがどれも共通しています。
温めたら筋肉は緩む
筋肉を緩めたら血行が改善し体温も上がっていく
血行が改善したら自然と体温は上がり筋肉も緩んでいきます
一番イメージしやすいのはお風呂ですよね
しっかり湯船に浸かった日なんかは筋肉も緩まっていることが多いと思います
なのでトリガーポイントの効果を上げたい場合は事前に体を温めておく事が大切になります。
病院やクリニックによってはリハビリを待っている患者さんにホットパックという体を温める道具を使うところも多いです。
デイサービスなんかでも見かけることは多いです。
運動前にもウォーミングアップを念入りに行なってから運動することを、実践されている方も多いと思います。
なので事前に体を温めるという経験をしたことのある人は多いかと思います。
終わりに
今回はトリガーポイントの説明と原則や種類について書かせていただきました。次回はトリガーポイントの探し方と実際にどこを押せばいいのか?おすすめのトリガーポイントもいくつか紹介させていただきたいと思います。