4/18 リーマンショックメモ

2008年に起きた世界的金融危機の引き金となったのは、アメリカの投資銀行リーマン・ブラザーズの破産でした。この危機の発端は、アメリカの住宅バブルにあります。当時、多くの金融機関は低金利で、信用情報が低い人々にも積極的に貸し付けを行っていました(サブプライムローン)。これにより住宅価格が人工的に押し上げられました。

金融機関は取り扱う住宅ローンを集めて証券化し、モーゲージバック証券(MBS)や債務担保証券(CDO)などの金融商品としてパッケージ化しました。これにより、機関はローンからすぐに資金を回収し、さらに事業を拡大することが可能になりました。しかし、住宅バブルが崩壊し、住宅価格が購入価格を下回ると、ローンの返済が滞り始めました。多くの借り手がローンの返済を続けることが経済的に不可能になり、ローンの放棄を選ぶことになりました。

これにより、証券化された金融商品の価値が大きく下落しました。これらの商品を大量に保有していたリーマン・ブラザーズは資金繰りが悪化し、最終的には破産に至りました。リーマン・ブラザーズの破産は、信用市場の凍結を引き起こし、結果として世界的な金融恐慌へと繋がりました。

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