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羽根のない扇風機の仕組み

今、科学の本を読んでいるのだがかなり面白い。
科学がわかると身の回りに起きていることが大抵説明がつくし、世の中のの見方も変わってくると思う。

例えば、ダイソンが発売しているの「羽のない扇風機」。
風を仰ぐ羽根がないのにどうやってあんな風力を作っているのだろうか、というもの。

実はアレ、空気圧を利用して本体に吸い込んだ空気の約15倍もの風力を放出している。
仕組みは至ってシンプル。本体に空気を吸い込む入り口があってそこからまずは空気を入れる。その後は、楕円形の周りにある小さな穴(このことをスリットと言う。)から吸い込んだ空気を一定方向に放出するだけ。そうすることによって意図的に放出エリアに低気圧の流れを作り出す。空気は高気圧から低気圧へと流れるため、楕円エリアの周りの空気も巻き込まれて低気圧エリアへと流れこみ、結果的に機械から放出された風力の15倍の力になって風が送られる。

イメージしやすいような例を挙げる。
一つのビニール袋を用意して、口からの空気のみが入るように口にはめてみる。息を吐くと当然、吐いた分しか袋は膨らまない。
しかし、今度は口から離してビニール袋を設置、そこから息を吐いてみるとすぐにビニールは膨らむ。これが「空気は高気圧から低気圧へと流れる」仕組みの良い例だ。この仕組みを利用すると吐いた息が周りの空気を巻き込んで風力が増す。

つまり羽根なし扇風機はこれと同じことをやっているのだ。非常にシンプル。かつクリエイティブ。

こんな感じで科学を学んでいくわけだが、これが非常に面白い。
まだまだ入門中の入門だが、科学の魅力に取り憑かれるかもしれないと思った今日この頃だった。


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