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【天下繚乱】サンプル紹介④ 暗夜の忍び

「命を捨てても使命を果たす。それが私の忍道です」

04暗夜の忍

 東京がいまだ江戸と呼ばれていた頃、日本全国に妖異という恐るべき怪物たちが出現していた。妖異の跳梁するところ人心は乱れ、恐ろしい祟りに見舞われるという。その正体は何か? 将軍家は妖異の野望を打ち砕く宝剣“村雨丸”を探索するため、ひとりの忍者を呼び寄せた。それがキミだ。
 キミでなければ、この困難な任務を成し遂げることはできないだろう。それを宿星と呼ぶ者もいる。キミを英傑と称える者もいる。キミはそう言われるたびに肩をすくめる。忍びの者に栄光はいらない。ただ、淡々と任務を果たすだけだ。
 だが、キミと志をともにする者たちとともに戦うたび、それまでに感じなかった暖かい気持ちが胸を満たすのも確かだ。だから今日もキミは、今日も常人なら十中八九死に至る、おそるべき任務へ飛び込むのだ。

 “暗夜の忍”はいわゆる回避型タンク、前衛に立って遠近両用の手裏剣で攻撃しながら、自分に攻撃を集めてそれをひらりひらりと回避し、味方へのダメージをカバーするタイプのキャラクターだ。

 接近戦、射撃戦のいずれもこなすことができ、毒を塗った手裏剣はあらゆる装甲を貫く。その影のごとき動きを捉えることは難しく、捉えたとしても一撃でこのキャラクターを倒すことはまず難しい。

 “暗夜の忍”は、まず他のPCへのダメージを軽減し、盾となることに歓びを見いだすプレイヤー向けのクラスだ。どのような位置取りをしていても的確に支援を行える手裏剣は、かならずやあなたの助けとなるだろう!

●クラス解説~白虎(びゃっこ)~


 白虎は基本クラスのひとつである。このクラスを持つキャラクターは守るべき人々、ありていに言えば味方の盾となって戦うことを得意とする。蘭学でいうガーディアン、タンクに相当するといえるだろう。

 白虎の照応する八徳は義である。義とは道理や筋道、法と秩序をあらわし、これらを重んじる心である。白虎の基本クラスを持つキャラクターは多かれ少なかれ、このような傾向を持つ。

 このクラスを持つキャラクターは鉄壁の防御力を持ち、死者を蘇らせることすらもできる。いかなる攻勢をもはじき返し、パーティの盾となることができるのだ。

 白虎がそこにいる限り、英傑たちが欠けることは決してないだろう。そして、その強大な防御力を利して戦う白虎は、前衛としても十分な攻撃力を有しているのだ――!

●クラス解説~影忍(かげにん)~


 影忍はいわゆる忍びの者である。

 忍びとは、戦国の世にあって破壊工作や諜報活動などを行なった不正規兵である。農民と武士の中間の身分であった(あるいはもっと低い身分であった)影忍のほとんどは戦乱の終結とともに百姓か下級武士となったが、未だに密偵として活動している忍者は数多い。

 将軍家のお庭番衆や伊賀組はもちろん、影忍の技を覚え、密かに密偵として働いている武士も決して珍しくない。また、家代々に伝わる忍の技を生かして盗人や密偵、暗殺者として活躍している者もいる。

 影に生き、影に死ぬ。それが忍の定めである。だが外に諸外国、内に妖異の跳梁を見る今、忍者の活動すべき戦場は日々増加を続けているのだ――。

 影忍は機動性に優れ、投擲武器の扱いに長けている。武士のように重い甲冑をつけて打ち合うことはできないが、闇の中からの奇襲においては影忍をしのぐ存在はいないだろう。
▼忍者はどうした?
 旧シリーズ『天下繚乱』のファンの方は、“忍者”と呼ばれる、ひとりひとつの忍法を用いるクラスが基本ルールブックに収録されていたことを覚えているだろう。

 今回、忍者は掲載されていない。これは作成過程で“忍法”をよりドラマチックかつ個人ごとに特化した面白いデータにした結果、基本ルールブックで初心者が扱うにはいささかならず重いものとなってしまったからだ。

 だが、忍者はドックでその使命を待ち続けている。かならずや近い将来、キミの手元に忍者がはせ参じるだろう。そして、まだ見ぬ第三、第四の忍びも――!


●次回予告


 次回は人より鬼に変じて悪を討つ正義の化身忍者“鬼神衆”について紹介しよう!


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