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【天下繚乱】サンプル紹介⑩ 裁きの刃
「外道を殺して銭をもらう。相手が妖異でも同じことだ」
昔、キミは理想に燃えていた。腐敗と怠惰に満ちあふれた奉行所を改革し、犯罪のはびこるこの江戸を救うのだと信じていた。
……昔のことだ。今はキミも、周りの同心たちと同じように、バクチや屋台を目こぼしする代わりに小金を巻き上げ、昼行灯と陰口をたたかれながら生きている。いや、そう装っている。今のキミには別の顔がある。法で裁けぬ外道を闇から闇へ葬る仕事人。つまりは、殺し屋だ。およそ正義とは呼べない裏稼業だが、それでも悪を見逃すよりマシだと思えた。
だがある時、キミは狙った標的が人ではないことに気がついた。聞けば妖異とかいう輩らしい。戸惑ったキミだが、すぐに腹をくくった。結局のところ、弱者をいたぶる外道には違いない。ならばそれを始末するのがキミの仕事だ。なんでも、連中の大本を斬るには、“村雨丸”とやらがいるという。キミは殺しの傍ら、村雨丸を探すことにした。
“裁きの刃”は、時代劇において欠かすことの出来ないジャンル、すなわち『仕掛人・藤枝梅安』『必殺シリーズ』『大江戸ブラック・エンジェルズ』『大活劇―江戸の始末人―』などの、“涙に泣く庶民のために暗殺者が闇の中で活躍する”ジャンルを再現するためのクラスである。
このサンプルキャラクターは、攻撃に特化した暗殺者である。複数の敵を斬ることにも、単体の敵を倒すことにも長けており、瞬間的なダメージも非常に高い。手裏剣を投げることで遠距離戦闘を行なうことすらできる。
反面、長期戦や守勢には優れていない――発見された瞬間に敵を殺す。それが暗殺者だからだ。だが、それがなんだというのだろう――? あなたの奥義《光芒一閃》は、敵がどこにいようと何をしていようと確実にダメージを与えることができる。あなたは必ず外道を殺すのだ。
●クラス解説~仕事人(しごとにん)~
仕事人とは、牙を持たぬ人々に代わって、晴らせぬ恨みを晴らす殺し屋である。彼らはその必殺の技を駆使し、狙った獲物を確実に仕留め果たす。たとえ相手が妖異の類であろうともだ。
ほとんどの仕事人は表向きの仕事を持ち、普段は平凡な人間を装って活動している。そして、みずからの依頼人、または元締めと呼ばれるフィクサーからの依頼があったときに初めてその仮面を脱ぎ捨てて行動するのだ。もちろん、完全なアウトローとして行動している者も少なくない。横のつながりも少なく、同じ仕事人でもたがいの表の稼業は知らないことが多い。
仕事人のスタイルはさまざまである。あくまで金が目当てである者もいれば、たとえ小銭でも納得のいく理由なら引き受ける者もいる。いずれの場合でも、金を受け取ってしまったからにはよほどの理由(依頼人の裏切りなど)がない限り果たさねばならないというのが一般的な価値観だ。
仕事人の特技は、その活躍を直接的に表現するアイデアに満ちている。あなたが考えた奇想天外な殺し屋を再現するのに、仕事人より優れたクラスはないだろう!
●次回予告
次回の記事では、時を越えてはるか戦国時代より現れた荒武者、“いくさ人”について紹介することにしよう!