【天下繚乱】サンプル紹介① 流浪の剣客
さていよいよ、『天下繚乱』であなたがどんなキャラクターを演じることができるか、それについて紹介していこうではないか。
■クイックスタート
『天下繚乱』には、クラスを1~3個選択する“コンストラクション”とは別に、すでに作成されたサンプルキャラクターを選択し、これに名前や性別、過去を設定することで素早くキャラクターを作成する“クイックスタート”というキャラクター作成が用意されている。
クイックスタートを活用することで、たとえあなたがルールブックを持っていなくても、すぐに望む形で、しかも強力なキャラクターを作成することができるのだ。
また、クイックスタートはGMにとっても強い味方だ。プレイヤーの人数が少ない時、あなたがPCたちの友軍NPCとしてサンプルキャラクターを追加することで、スピーディにゲームを進行させることができるだろう!
それでは、サンプルキャラクターを紹介していきつつ、同時に彼らが取得しているクラスについて解説していこう!
■流浪の剣客
「悪党を見逃すほど、オレは武士として腐ったつもりはねえんだ」
天下に豪傑が千軍万馬し、英雄たちが鎬を削って武芸を磨いていた戦国時代から数百年。今や天下泰平の化政時代と相成った。さむらいと言えば聞こえはいいが、刀の稽古はどこへやら、上司へのおべっかと金勘定ばかりがまかりとおる、なんとも嫌な世の中になったものだ。
そんなある日、退屈をもてあましていたキミは“奴ら”に出会った。夜の闇の中、人を喰らう、人ならざる怪異。無我夢中で戦い、そいつらを切り伏せたキミは、八房(やつふさ)と名乗る謎の少女から、彼らが妖異と呼ばれる存在で、それらと戦う鍵となる宝剣“村雨丸”を探す宿命にあると告げられた。
眉唾物の話だったが、キミはどこかで信じるつもりになっていた。それはキミを度し難い退屈から解放し、武士としての生き方、弱きを助け強きをくじく生き方をさせてくれるのではないかと思ったからだ。
サンプルキャラクター“流浪の剣客”は、もっともベーシックな時代劇の“主人公”として作成された。
特殊な魔法を使うわけでもなく、変身するわけでもなく、ただの市井の浪人や武士として、正義のために刀を振るう、私たちにとってもっとも馴染みのあるヒーローである。あなたもかならず、こうした主人公をみたことがあるのではないだろうか。
“流浪の剣客”は、初心者がプレイするのにうってつけのクラスだ。前に出て、悪を日本刀で攻撃することに特化しており、行動の選択肢に悩むことはない――そして強力かつヒロイックなのだ!
●クラス解説~青龍~
青龍は基本クラスである。
このクラスを持つキャラクターは、単体の強大な敵、すなわちシナリオのボス(悪代官や強大な妖異)へのダメージに秀でている。蘭学でいうメインアタッカーに相当するクラスだ。
あなたが何よりもまずダメージを重視し、ボスを撃破することで活躍したいと考えるなら、青龍はあなたのためのクラスだ。
もちろん、ダメージを出す手段は白兵戦だけとは限らない。魔法によるもの、知略によるもの、あらゆる単体への攻撃力において、青龍の右に出るクラスは存在しない。
●クラス解説~剣客~
剣客とは、剣を手に功成り名を遂げることを夢見る武芸者をあらわすクラスである。
その名が表わすように、武士の魂ともいえる刀を操ることに特に長けたクラスであり、攻防に優れた特性を持つ。もちろん、刀ではなく、槍や薙刀を使う剣客を作ることも可能だ。
剣客のクラスを極めることで、あなたのキャラクターの接近戦闘能力はどんどん高まっていく。
妖術を刀で切り伏せる《水面斬り》、剣で相手の心を切り裂く《剣神》、斬撃を回避すると同時に相手を切りつける《無拍子》など、あなたの剣技に物理法則の縛りはない。一刀を持って切り伏せられぬものがこの世にあるだろうか?
●次回予告
次回は天下繚乱のもうひとつの顔、天地万物の法則を操る“陰陽師”と、カミに仕えカミの力を操る“神職”について紹介しよう!