【天下繚乱】サンプル紹介⑫ 壬生の狼
「あいにく壬生狼は鬼より性悪なんですよ」
土佐の英傑、坂本龍馬が妖異によって殺された。
その報を受け、新選組副長、土方歳三とともに現場に踏み込んだキミたちを待っていたのは、坂本の死によって生み出された巨大な時間の歪み、“時空破断”だった。
時を超えてたどり着いたのは、数十年昔の江戸。だがそこは、キミたちが知る歴史とは微妙に異なる、妖異と悪漢どもが跳梁跋扈する魔都だった。
元の時間に戻り、懐かしい仲間たちと再会するすべはただひとつ。妖異と戦い、“時空破断”を修復する宝剣“村雨丸”を手にすることだと土方は言う。ならば、やるべきことはひとつしかない。ここがどこであれ、誠を信じ、立ちふさがる悪を即ち斬る。それが壬生の狼、新撰組だ。
時空破断によって現れた英傑は過去からばかりとは限らない。
未来から訪れた佐幕の剣客集団“新選組”、それがこのサンプルキャラクターだ。
“壬生の狼”は完全攻撃特化の剣士である。すべての特技はダメージを増やすかクリティカル値を下げることにのみつぎ込まれており、ただひたすら前に出て、刀を突き出して殺すことに特化している。攻撃能力においてはあらゆるサンプルの中でも最良のひとつであることは疑いない。
減少した【ＨＰ】をダメージに加算できる《粉骨砕身》と合わせ、ただひたすら前に出て狼のように悪を打ち倒したいなら、これはあなたのためのサンプルキャラクターだ。
●クラス解説～新選組（しんせんぐみ）～
新選組は客人クラスである。
化政時代から数十年後の幕末において、徳川幕府を奉じて京都の治安維持のため働いた若者たちが新選組だ。
時間を超えて化政時代に跳躍して来た彼らは、副長土方の元、時代を超えて幕府を守るため妖異と戦う道を選んだ。だが、その一方で彼らは“上様”と呼ばれる妖異の王に通じているとも言われており、果たして真に公儀に忠誠厚い者なのかどうかは定かではない。
副長・土方歳三
このクラスを有するキャラクターは新選組の用いた剣術（主に主要メンバーが修めていた天然理心流）や当時最新鋭の武装を用いて戦う、あるいは他の隊士の助力を受けて戦うこととなる。その力は妖異を打ち倒し、元の時間に帰還する、あるいは土方の言う破局を回避するための力となるだろう。
新選組の時空破断による化政時代への漂着は、龍馬暗殺において行なわれた。ただし、その影響は前後の時間にも影響しているため、龍馬暗殺以前、あるいは以後であってもかまわないものとする。また、キャラクターは実在の隊士であってもよいし、架空の隊士であってもよい。
●次回予告
次回は化政時代最大の脅威、“上様”と五人の閻羅王について紹介しよう。