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Theme 8: 変異株

(全3話 その1)

医師/精神分析家(慶應義塾大学環境情報学部)
岡田暁宜(おかだ・あきよし)さんが綴るワンテーマ・エッセイ
《ぼくたちコロナ世代》避密ライフのこころの秘密
Theme 1: マスク/2: 検温/3: 消毒/4: 自粛/5: リモート/6: 検査/7: ステイホーム... と進行して来ましたが、ここで急「変異」のテーマ!


1/3 人類とウイルスとの戦い


 コロナ禍において、アルファ株(イギリス)、ベータ株(南アフリカ)、ガンマ株(ブラジル)、デルタ株(インド)、さらにはオミクロン株(南アフリカ)など、次々にコロナウイルスの《変異株》が見つかり、それぞれに感染力・重症度・ワクチンの効果などが論じられています。
 このエッセイを書いている時点で、COVID-19が確認されて2年が経過し、日本ではオミクロン株に対する厚生労働省の水際対策を乗り越えて、市中感染が確認されています。このように《変異株》が次つぎに誕生する状況をみると、人類とウイルスとの戦いにはまるで終わりがないような気がします。

 コロナの《変異株》のニュースをみるたびに、学生時代や内科医時代にウイルスについて学んだことを思い出します。冬から春にかけて、毎年のように流行するインフルエンザウイルスには、A型やB型などの種類があります。A型には「香港型(H3N2)」や「ソ連型(H1N1)」といった有名なものがあります。インフルエンザ・ウイルスは、人間が作り出す新薬に対して抵抗性を示す「耐性ウイルス」を次つぎに生み出すとされています。 
 私は、ウイルスというものは、みずからが生存するために常に進化していると考えていました。そこには「人類とウイルスとの戦い」という世界観があると思いますし、また一方で「ウイルスといかに共存していくか」という考えもあるように思います。

(Theme 8:変異株 その2につづく)


眼に見えない敵「ウィルス」と人類の闘いは終わりがないようですね
”withコロナ”という言葉を言い始めてからも結構時間がたちました
終わらない戦いとはいえ、四六時中、戦い方を考え続けていると心身
もちませんし、他にも戦う相手はいます
戦っている自分との「たたかい」でもあるような気もしてきます

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