橋本 向陽くんのヨーヨーmagazine!vol.2
結衣
木立の代表の津田さんと向陽くんのご両親とはご縁があり、そこから始まった新コーナー!
向陽くんは、世界第4位の成績をおさめる競技ヨーヨーアスリートなんです!
おうち時間が長い今日この頃、皆さまの運動不足解消や新しい特技・趣味発見のきっかけとなるような素敵なコーナーとなりますように。
それでは、向陽くん、今週もお願いいたします!
向陽くん
皆さんこんにちは、橋本 向陽です。
今回は、僕が初めて出場した地区大会について語っていきたいと思います!
僕が初めて地区大会に出場したのは2014年の北海道地区大会、当時13歳でした。
ヨーヨーの地区大会は予選の上位10人が全国大会準決勝へのシード権を得ることができます。目標があった方が取り組みやすかったので、当時の僕はとりあえず全国大会のシード権を得ることを目標に練習することにしました。
当時、ヨーヨーの演技の作り方なんて分からなかったので、好きなプレイヤーの演技をたくさん見て、ざっくりと演技構成を真似することにしました。
結果、「初めてにしては上出来な演技ができたな」と振り返ると感じます。初心者のうちは先人に習うというのは、何事においても上達の近道なのかもしれないなと思います。
さて、地区大会当日、人生で初めての公式大会、何もミスせず終わるわけがありませんでした。今までの人生で味わったことのない緊張、胃袋の軋みを感じながら準備をしていた僕は、”白のTシャツ” を着て会場に向かってしまいました。
「なぜ白いTシャツを着てはいけないのか」その理由は競技ヨーヨーの採点のシステムにあります。競技ヨーヨーの採点は、技の凄さを競う技術点の他に、技の見やすさや音楽と技の調和を問う芸術点もあります。つまり、糸の見にくい白いTシャツを着るということは「自ら点数を捨てている」といっても過言ではありません。まぁ起きたミスを嘆いても仕方がないので割り切って本番に臨むことにしました。
「続いてのプレイヤー、ハシモトコウヨウ選手、ステージへ」動画で何回も聴いたアナウンス、実際に自分の名前で呼ばれるとすこしむず痒い感じがします。ステージに登る、いつもよりも眩しい照明、空調が効いているのか少し肌寒さを感じたのを覚えています。ジャッジ、音響、プレイヤーへの確認をMCが行ったら選手名のコールとともに演技が始まります。
「それでは参りましょう!ハシモトコウヨウ選手です!」そこからの1分間はあまりよく覚えていません、気づいたら演技が終わっていました。唯一覚えているのはじんわりとした胃袋の熱さくらいです。
そして演技が終わり予選の結果発表が行われました。結果は9位、何とか目標としていた全国大会へのシード権を手にすることができました。恐らく人生で初めて、自分の意思で目標を設定し、それを達成した瞬間でした。本当に達成できてよかったと心から思います、もし達成できなかったら、白Tシャツを着て行ったことをずっと悔やんでいたでしょうから。
結衣
地区大会での情景がありありと浮かぶことばに惹き込まれてしまいました!白いTシャツと勝ち取った全国大会へのシード権……ドラマチックな展開に、思わずこころが動きました……!
向陽くん、ありがとうございました!
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