スーパーGT サクセスウエイトについて
11月27〜28日に開催された、スーパーGTの最終戦を観戦してきました。
こんなドラマが待っているのかというような予想不可能なレース内容でした。
そんな余韻に浸りつつも、月曜から通常通り仕事が始まったため、執筆のタイミングを逃しそうになりました。
頑張って書きますので、読んでいただけると嬉しいです。
さて、先日行われた最終戦ですが、サクセスウエイトが0kgとなり、全チームがほぼノーハンデのガチンコ勝負となります。
そもそも、サクセスウエイトとは、開幕戦〜第7戦の結果、上位10位までの入賞したチームに対してウエイトを積ませて速い車を遅くさせようというルールです。
具体的な内容は、
・開幕戦〜第6戦まで、
→500クラスは獲得ポイント×2kg
→300クラスは獲得ポイント×3kg
のウエイトを積むこととなる。
・第7戦、
→500クラスは獲得ポイント×1kg
→300クラスは獲得ポイント×1.5kg
というように、通常のウエイトの半分となる。
・最終戦は、全車ノーウエイトとなる。
というようなルールです。
少し細かくすると、
・実際に積むウエイトは、500クラスは50kgまで、300クラスは100kgまでと決まっている。
500クラスでは、獲得ポイントからの計算で、50kgを超えた車は、燃料流量リストリクター(※)の大きさを絞り、エンジンの性能を下げさせることでハンデをつけています。
※燃料流量リストリクターとは、エンジンの性能を下げるために、ガソリンを送り込む通路を狭める部品のこと。
サクセスウエイトについては、速い車を遅くさせて、レースの公平性を保つために運用されています。
全車ワンメイクのタイヤなどを使う場合は、このようなルールを使用する必要はありませんが、全車タイヤも車両も多少自由に選択できるので、このルールがないと一つのチームが強すぎるというようなことが起こってしまいます。
車両には、何kgのウエイトを積んでいるかのシールが貼ってあります。
ウエイトを積ませてのレースは、世界でもなかなか珍しいです。
そんな世界でも珍しいルールのあるスーパーGTも2022年シーズンに向けて各社既に動き始めているので、すごく楽しみです。
レースに興味が出る人が、来年は今年よりも増えるといいなと思います。
今回は、サクセスウエイトの話でした。