簡易軌道シンポジウム③~第1部~
さて、関連イベントをすっかり楽しみましたが、ここからが簡易軌道シンポジウム本番です。この記事ではシンポジウムの前半部分、第1部を書いています。
配布資料について
入り口で受付を行うと、鶴居村教育委員会の封筒に入った資料をいただきました。内容をいくつか紹介します。
まず、こちらはシンポジウムのフライヤーです。ポスターも同様のものでしたが、シックで飾り気のないデザインが軌道の雰囲気のようで素敵です。
裏面はこちら👇
このほかにレジュメや
各講演の資料が配布されましたが、うれしかったのはこの2つ👇
ポストカード、そしてなんと記念乗車券!番号は開催日にちなんで1117。
用意した席がほとんど埋まるほど参加者も集まり、いよいよ開始です。
講演について
さて、シンポジウムは鶴居村村長の挨拶で幕を開け、3人の方が軌道に関する講演を行いました。
最初の釧路市立博物館の石川氏は「釧路・根室の簡易軌道」の著者でもあり軌道を地域資源として掘り起こした研究の第一人者とも言える方です。
講演内容は簡易軌道の概要などといったものでした。
配布資料は「開発こうほう」の2018年5月号と7月号に掲載されたもので👇から見られます。
続いての九州大学の清水氏が鶴居村営軌道に関する講演を行いました。同氏は『殖民軌道・簡易軌道に関する考察--殖民軌道・簡易軌道 雪裡・幌呂線(鶴居村営軌道)を中心にして』という論文を発表しており、その研究内容に沿って講演がされていきました。また結びには、さらなる軌道遺産の活用を提言されていました。
3人目の雪印メグミルクの佐々木氏は幌延と浜中の牛乳輸送について研究されており、その内容についての講演でした。特に浜中は、雪印と明治というライバル企業の牛乳どちらも輸送している点が大きな特徴であると指摘されていたほか、現存する遺構について調査した内容も発表されました。
なお、佐々木氏の牛乳輸送に関する研究は「釧路・根室の簡易軌道(増強改訂版)」でも読むことができます。
これら講演のあとに軌道にゆかりのある自治体等の担当者が登壇し、シンポジウム第2部が行われました。次回へ続きます。