【人生雑談:自分はみっともない存在】

私は独身で長年、派遣社員として働いています。最近、知り合いがやっているバーに通うようになり、店に来るお客さんとも話すようになりました。でも、自分はみっともない存在なのではないかという意識があり、社会的地位の高い人の前ではうまく話せません。その意識から離れて話したくても自信が持てません。どのような心持ちでいたらいいのでしょうか。(50代・男性)

昔、会社をやっていた頃、電話をとった女の子が蒼ざめた顔で電話を回してきた事がありました。電話に出ると「私は○○社のXXと申します。・・・」と低い声ながら丁寧な口ぶりです。ただ、その一声を聞いただけで、一般社会の方ではないとはっきり判りました。
この方が、子供のころからそう言った威圧的な話し方だったわけではないでしょう。そこまで生き抜くために、声が(多分、容貌も、お会いしてないので判りませんけれども)仕事にあったように変わっていったものでしょう。

相談者さんの言う「社会的地位の高い人」も同じでしょう。その方が生きてくる上での必要な雰囲気を身につけてきたのです。意識的に身にまとっている場合もあるでしょうし、銀行員のように職場の雰囲気で自然とそうなってしまう場合もあるでしょう。いずれにせよ、それは「社会的に見せる自分」を意識した仮装なのです。

仕事でお合いする時でしたら、相手に合わせ、こちらも社会向けの仮装に身を隠して演技をする必要があるでしょう。でも相談者さんの言うような「知り合いがやっているバー」での雑談でしたら、相手の方を観察する気持で話されたらどうでしょうか。別に、どこで相手の方の仮面がはがれて、個人の顔をポロっと出してしまうのを見つけようとしなくとも・・・


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