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総合診療専攻医1年目がまずやるべきこと〜研修修了要件の確認〜

早くも4月が終わろうとしています。
北国はようやく桜が満開を迎えたところです。

さてさて、総合診療新専攻医向けのオリエンテーションも終わり、これから自分が何をやらなければいけないのか、ようやく整理できたと思います。

そこで、自分の思考の整理も兼ねて、オリエンテーションの内容をもとに今専攻医1年目がまずやるべきことをまとめてみようと思います。

まずは総合診療専門研修の修了要件を確認しよう

総合診療専門研修の研修修了要件(研修修了時に機構に提出するもの)について、オリエンテーション内容をもとにまとめると以下のようになります。

①総合診療専門医認定試験受験申請書
②研修手帳
③経験省察研修録
④総合診療版J-OSLER

⑤総合診療専門研修プログラムを修了したことを証明する書類
⑥学会発表・論文発表を証明する書類
⑦教育研修修了実績(医療安全・医療倫理・感染対策など)
⑧医師免許証の写し

参考)一般社団法人日本専門医機構 総合診療専門医検討委員会
「研修の流れ」内「機構への提出物」より

このうち②と③は、J-GOALというシステムで管理することになります。
②と③のJ-GOAL、④の総合診療版J-OSLERは、1年目のうちから早めにログインして、いつでも記録開始できる状態にしておくことが望ましいです。

では、J-GOALや総合診療版J-OSLERとは何か。

J-GOALとは、総合診療専門研修全体を管理するオンライン研修手帳のことです。総合診療Ⅰ・Ⅱ、救急科、小児科での研修の記録と評価もこちらで行います。

総合診療版J -OSLERとは、総合診療専門研修の中でも内科研修のみの記録と評価を行うシステムです。入院症例40症例以上、病歴要約10症例の登録が必要です。

総合診療専門研修専攻医全員がまずやるべきこと

①入金から、J-GOALとJ-OSLERのページログインまで

研修修了に必要なJ-GOALや総合診療版J-OSLERのシステム利用には、登録管理料兼システム管理料が必要です。55000円と高額ですが、入金しなければシステムを使うことさえできないので、早めに入金しましょう・・・。

<入金からページログインまでの流れ>
・登録管理料兼システム管理料(55000円)を入金する
 ⇩
・入金確認後、機構から届くJ-GOALとJ-OSLERのメールを確認する
J-GOALはsupport-gpr@jmsb.or.jpから、
J-OSLERはj-osler@jmsb.or.jpからメールが届きます。
届かなければ迷惑メールもチェックすること(筆者は迷惑メールにJ-GOALメールが入っていました・・・)。それでも届かなければ機構に連絡を。
 ⇩
・J-GOALとJ-OSLERのページにそれぞれログインする
記録開始できるように、指導医登録などを早めに済ませておきましょう。

J-GOALとJ-OSLERのシステムを使いこなすことが、総合診療専門研修を修了する上でとても大事な要素だと考えられます。
機構のHPの「研修手帳」に、動画でシステムの使い方が載っているので、見ておきましょう。

⇩「研修手帳」https://jbgm.org/menu/%e7%a0%94%e4%bf%ae%e6%89%8b%e5%b8%b3/

よくある質問も、まとまったページがあるのでおすすめです。

⇩「よくある質問」
https://jbgm.org/qa/

②6月末までに、研修開始届を提出

研修開始より2ヶ月以内に、日本専門医機構総合診療事務局(support-gpr@jmsb.or.jp)宛にメールで提出する必要があります。まずは自分の所属施設にも確認してみましょう。

⇩「研修開始届について」(「研修の流れ」内に記載)
https://jbgm.org/menu/%e7%a0%94%e4%bf%ae%e3%81%ae%e6%b5%81%e3%82%8c-2/


新・家庭医療専門医まで取得予定の専攻医がまずやるべきこと

新・家庭医療専門医取得まで見据えて研修を開始している専攻医は、上記に加え、以下の内容までやっておく必要があります。

③日本プライマリ・ケア連合学会入会から、マイページログインまで

新・家庭医療専門医は、日本プライマリ・ケア連合学会により認定される専門医なので、学会入会が必要です。
入会申し込みフォーム送信後、学会から振り込み用紙が郵送されます。
その振り込み用紙で年会費15000円の入金確認を以て、学会から会員番号が郵送されます。
この会員番号で、マイページにログインできるようになります。
このマイページでポートフォーリオのルーブリック(評価基準)の確認や、研修修了に必要な単位の確認ができます。こちらも早めにログインしておくのが望ましいです。

新・家庭医療専門医取得の場合は、ポートフォーリオを計画的に進めることが研修修了の上でとても大事な要素だと考えられます。
今のうちにポートフォーリオのルーブリックを普段から見ておき、自分の経験症例の中で使えるものがないか探していきましょう。

4月26日追記
新・家庭医療専門医まで取得予定の専攻医は、Fami-logという評価シートが日本プライマリ・ケア連合学会からメールで送られてきます。総合診療専攻医でのJ-GOALに相当するものです。メールを忘れずにチェックしておきましょう。google spreadsheetになっているので、googleアカウントがあると便利です。

まとめ

総合診療専門研修修了のためには、J-GOALとJ-OSLERのシステムを使いこなすことが重要。早めにログインを!
新・家庭医療専門医取得まで考えると、ポートフォーリオを計画的に進めることが重要。普段からルーブリックの確認を!



出典
・一般社団法人日本専門医機構 総合診療専門医検討委員会
https://jbgm.org/
:機構の中でも、総合診療プログラムに関して困ったらまずここを見ましょう!特に「研修手帳」のところは、J-GOALとJ-OSLERについてまとまっています。
・一般社団法人日本プライマリ・ケア連合学会ホームページ

:新・家庭医療専門医まで取るなら、このHPも確認しましょう。入会申し込みもこのHP上でできます。





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