大規模グローバル開発チームでモメンタムを生み出すチームビルディング
マネーフォワード クラウドERPの中でも、根幹となるマネーフォワード クラウド会計Plus。「ビジネスと共に成長する、つながる会計」をビジョンに、プロダクトはリリースから5周年という節目を迎えます。
リリースから急激な事業成長を遂げているプロダクトですが、それに比例し、プロダクトに関わる開発チームのメンバーも急拡大しています。開発拠点も、京都・大阪・東京・インドのクロスロケーションで、チームとして結束する機会を作るために、定期的なチームビルディングのイベントを開催しています。
2024年11月にはグローバルメンバーを含めた、今までで最大規模のチームビルディングを名古屋で開催し、今後の開発に向けて様々な効果を感じることができました。
今回は、クラウド会計Plusの開発に関わるマネージャーの2名に、チームビルディングの取り組みに対する想いやチームの展望について、語っていただきました。
お話を伺うマネージャー
インタビュアー
古長: 大々的なチームビルディングの取り組みは、プロダクトチームが立ち上がって2年経って始めたと聞いています。当初の目的やチームの課題って何でしたか?
大倉:当時企画したのは私なんですが、目的はチーム全員で非日常の時間を共有することでした。立ち上げ期からプロダクトの早期成長を目指してずっと走ってきましたが、リリースして2年が経って、チームの疲れも見え始めており、当時はあまり雰囲気が良くありませんでした。
これをどう打開するか、当時のプロダクトマネージャーと相談し、大規模なチームビルディング合宿を行うことにしました。取り組みの名前を「MOMENTUM(モメンタム)」としました。あるネット漫画からインスピレーションを受け、当時チームに不足しているモメンタム(勢い)を取り戻すことをテーマに企画しました。
古長:過去3回やってきたチームビルディング合宿、実際にどんな効果がありましたか?見えてきた他の課題もありますか?
大倉:1回目では「なぜ自分たちがここにいるのか」を話し合うことにピン留めして2日間の開催でした。参加者は関西所属の開発チームです。開催後チーム運営がしやすくなった実感があり、その後も半年に1回のサイクルで合宿を行うことにしました。今回が4回目です。
根津: 僕はチームジョインのタイミングの関係で2回目の神戸からの参加でした。その時から、関西だけではなく東京所属、外国籍のメンバーも参加しました。より発展的な内容にしたいと思い、学習系のコンテンツを多くしました。結果としては、時間が足りず深い話ができませんでした。チームの人数も増えるなか「良いチームとは何か」という問いに対して、大人数で同じベクトルを向くことのハードルの高さを感じました。
古長: 1回目の成功からマネジメントとしてはいろんな要素を盛り込みたくなってしまいますよね、すごく分かります。
大倉: 2回目の反省点を活かして、3回目は再び2日間のプログラムに戻しました。プロダクトやチーム、個人について多くの議論を行いました。特に「Ask Me Anything」的なセッションを多く設け、メンバー間のコンテキストの違いを埋めることを試みました。これによって相互理解のための方向性が見出せたように思います。
また、毎回参加メンバーに事後アンケートを取ると、Tea Time(雑談の場)や懇親会が一番評価が高いことがわかりました。まずがお互いを知って業務上のハードルをなくしていくことの大切さを実感しました。あまり色々と詰め込みすぎず、焦点を絞ることが重要だと感じました。
あとは、2回目までは企画を自分ひとりでやってましたが、3回目からは企画と準備について、周囲に協力を仰ぐようになりましたね。ちょっと気が楽になりました(笑)
古長:私が4回目の今回が初参加でしたが、デザイナーの視点からもよく練られた企画だと感じました。いままでの積み重ねによるものが大きかったんですね。ちなみに、今回はどんな点を大事にしようと思いましたか?
大倉:以前よりさらに人数も増えたので、チームメンバーの関係性を高めることに注力し、プログラムの構成を事前にしっかりと作りましたね。チーム運営の中心メンバーで役割分担して、全体構成もみんなで議論して決めました。役割分担も関係性が近いメンバーでのタッグを意識しました。
根津:企画の最初に、チームビルディング合宿のゴールを設定したのですが、さらに次回の合宿に向けての実施アイデアが、参加メンバーの中で浮かんでいる状態を作りたいと思いました。他のイベントでも、後の集まりのテーマが決まってないと、次回開催が経ち消えてしまうことってありますよね。そうではなく、すでに次回の集まりが楽しみになるような、そんな成功状態を目指そうと思いました。
古長: 具体的なテーマとプログラムの構成は以下のような感じでしたね。実施にあわせて、チームTシャツ、ネックストラップも制作しました。
古長: 個人的には、ワンチーム感を醸成できた素晴らしい場になったと思います。おふたりの視点では、終わってみて、ゴールは達成できたと思いますか?
根津:とあるワークの中で、メンバーから「ハッカソンをやろう」という声が上がり、新しいチャレンジ企画が生まれましたよね。組織が大きくなる中で、分業要素が増えてきているので、こうした取り組みはむしろポジティブです。マネージャーとしても、みんなでディスカッションテーマを決めて議論することができたのはすごく良かったです。
大倉:エンジニア視点では、メンバー間の障壁が下がって、クロスロケーションでのコミュニケーションがスムーズになりました。最近ではグローバルメンバーも増えて英語でのコミュニケーションが日常化しているので、チーム運営にも良い効果が出たと感じます。合宿前から日本人メンバーがみんな英語学習を頑張っていたのですが、今回の合宿で英語が話せるメンバーが着実に増えていたことも実感できましたね。
古長:PdMやデザイナーがいるディスカバリーチームでの効果はどうですか?
根津:最近新しくジョインしたPdMやデザイナーが何人かいたのですが、メンバー同士、さらにはエンジニアと会話しやすくなり、前向きな空気を感じるようになりました。仕事上の直接的な関わり以外にもメンバー間の接点が増えたことは大きな成果で、チームを良くするプラスアルファの取り組みも増えやすくなっている感覚もありますね。
古長:ディスカバリーチームとエンジニアとの連携は確かに思いますね。個人的にはOSTのひとつにあった「いいデザインとは?」というディスカッションテーマに対して、エンジニアが積極的に関わってくれたことにすごく感動しました。
根津:職能に関わらず、「いいデザインとは」をみんなで考えて実現しようとするチームは素晴らしいですよね。大規模の組織になってくるとその難易度が上がりますが、「UserFocus」を軸としたバリュー・カルチャーが根付いているので、それによりチームをより良くしていく流れが現場から自走される状態、アジャイル的にチームが改善されていく状態がいいプロダクトを生みだすのだと信じています。
大倉:この勢いをいい形で継続するには、年に2回サイクルでやっていくのが良さそうですよね。個人や組織の目標設定のサイクルとも合っており、2営業日仕事を止めることにはなりますが、ちょうど良い頻度だと感じています。
古長: 今後はさらにチームビルディング合宿をどう発展させていきたいですか?
大倉: インド開発チームも新オフィスでの本格始動を予定しており、さらに成長していく見通しです。今後はそれぞれのロケーションでの活動とクロスロケーションでの活動の2軸で進めていく必要があります。人数が増えると、毎回全員が同じ場所に集まるハードルも上がります。それでも年に1回は全員がリアルの場で集まり、もう1回はロケーションごとに行うような工夫が必要になってくるかもしれません。そして、企画自体のメンバーも増やしていきたいですね!
古長: おふたりとも貴重なお話をありがとうございました!
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