スタジオシンガーに必要なスキルのアレコレ(CM編)
どうも、フリーランスシンガーのKOCHOです!
TVドラマ、アニメ、CMなどの映像作品で歌を歌っています。
spotify : https://open.spotify.com/playlist/1ISxsQ66YR2iHRbFrW6SqA
さて、スタジオシンガーに必要なスキルのアレコレを
私の視点からまとめて行こうと思います。
私の能力という訳ではなく私が現場で求められたこと
私が見てきたスーパーボーカルヒーロー/ヒロインの皆さんのスキルをまとめてみます。
私もこうなりたい!!という思いを込めて...
私が普段している、歌う仕事は下記です。
●BGM(ドラマ、アニメ、映画、ゲーム etc)
●CM(歌、サウンドロゴ、ナレーション)
●歌もの(映像作品のテーマ曲日本吹き替え、ゲーム、遊技機、クリエイターさんとのコラボレーション、自主制作)
●仮歌(コンペ、ガイドボーカル)
●歌ものコーラス
他にも、もっと色々な歌う仕事(コンサートやTV番組でアーティストさんのサポートなど)がありますが
私の経験不足で網羅できず、すみません!
とりあえず、日頃よく経験しているBGM、CM、歌ものに絞ります。
今回はCM編をお送りします。
<共通して持っておきたい考え>
●総合芸術であるということ
基本的に歌う仕事は自分がアーティストとしてリリースするもの以外は
自分のものさしだけで良い歌を届けようと思わない方がいいというのが持論です。
映像作品は総合芸術であり、音楽は一部で歌はさらにその音楽の一部。
歌は、小さな花の集合帯である紫陽花の一つの花の中の一枚の花びら。
全体をどう見せていきたいのか想像する。
そして、紫陽花を見た人がどう感じるのか想像する。
そうすればその曲の歌の存在感、空気感がどうあればいいのか見えてきます。
●自分がどういう環境、どういう進め方で録るのがスムーズかを理解する。
一人で録音する場合、モニターやマイクの距離
一本つるっと録るのがいいか、ブロックごとに分けて録るのがいいか理解し
始めの段階でしっかり伝える。
●自分の声の良さがでるキーを理解する。
一人で録音し、キーも変更可能な場合、
よりクリアで良いテイクが出せるキーを提案することも大切です。
<CM>
私が経験してきたCMの現場は、
譜面や音源を事前に頂けることはあまりなく
スタジオに到着したら、「はい、聴いて!はい、録音!」という感じです。
スピードが重要で、1つのCMでも複数のバージョン違い(10とか)を録音します。
そのままOAされても問題ないクオリティのものをどんどん録音していきたいところです。
●読解力(ビート感、ピッチ、声質)
映像が見れるなら映像を見て、ないなら楽曲の雰囲気と
ディレクションしてくれる音楽Pさんや映像周りの方々や作曲家さんの言葉を聞き
求めている音を見つけて、生み出す。
<現場で見ていて「流石だなー」と思ったエピソード>
曲を聞いて、歌のビートが後ろ乗りなのか前乗りなのか、
声質はハイとローどちらを強めにした方がいいかをシンガーが提案し、
ほぼワンテイクで終了。
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