
今日のコラム[2025.1.17]
NewsPicksにコメントした内容や、気になったことなどを短いコラム式して発信するシリーズ。今回は就活生への性的暴行で逮捕されたNEC社員のニュースから。ネガティブニュースにも目を向けたいと思います。
アンチハラスメントポリシーの重要さの再確認
去年アンチハラスメントポリシーの策定に、NoMapsの実行委員として関わりました。
学生参加者が増え、経営者と学生など立場の違う人が同じ場所に集まり、意識するしないに関わらず、パワーバランスが存在する状態でパワーがある側もない側も接することになり、イベント実行者として毅然と立ち向かうことと、安心して相談してもらうことが目的です。
ありがたいことに、参加者が意識してくれたこともあり、このハラスメントポリシーはかなり有効に活用されました。
今回のこの件に関しては、報道される通りであれば絶対にあってはならないことです。大学生の娘を持つ母としても、このような行為は「執拗に騒ぎ立てるな」などという言葉で片付けるべきことではありません。
明るみに出たニュースがある時こそ、見直すべき慣習やマインドが存在すると認識すべきです。
就活という特殊な時期に、その入りたいと希望している会社の社員は会社の中でどのような立場かどうかはわかりようがありませんし、悪い印象を与えたくはありませんので、「断る」といった行為はかなりハードルが上がります。
だからこそ、パワーがある側が「配慮」をしないといけないのです。
イベントやコミュニティにもアンチハラスメントポリシーを
これは、企業の就活だけではなく、イベント・コミュニティなどすべての場面において意識すべきことです。
私も会社経営、NoMaps以外のイベント主催をする立場として、明確にアンチハラスメントの表明と、何かあった時には迅速に対応するという声明を出していこうと思います。
ハラスメントはグレーな部分で起こることも多いですが、起こったことはグレーではありません。互いに人として尊重する気持ちが大切です。
NECはこの問題を「たまに起こるエラー」として処理するのではなく、「起こりうるエラー」としてきちんと対応を考えて欲しいですし、インターンから採用を考える企業はすべて、自社の体制や社員の意識教育をしなおすことをしていきましょう。