みんなでひとり勉強会 ~オンラインdeもくもく~
2020年7月1日、『みんなでひとり勉強会』がKochi Startup BASE®︎(以下KSB)主催にてオンライン上で開催されました。
『みんなでひとり勉強会 』は、自分で好きなテーマを決めて参加をする勉強会企画。
参加者は、勉強会のテーマ・企画を考え、それぞれ同じ時間にオンラインに接続。最初にテーマの発表、最後に成果の共有を行い、メインの決められた時間は、各々テーマについて勉強しました。
コーディネーター
原 亮(はら りょう) /エイチタス株式会社
代表取締役社長国内最大級のアイデアソン実績を持ち、地域の課題解決から企業の商品企画まで、アイデア創発を通じて幅広くサポート。事業開発・組織開発・公共の再構築、当事者の方が自走できるための支援を行う。復興庁、青森観光ハッカソン~オープンデータ×地域観光資源活用、製薬メーカー、通信キャリア等、大手企業へのコンサルなど多数実施。1次産業、観光、介護、防災、地域資源、スポーツなどあらゆる分野にIT活用を絡めた異分野・地域間の連携の場づくりでも評価される。総務省 地域情報化アドバイザー、中小企業基盤整備機構 人材支援アドバイザーなど10を超える要職に在任。著書『アイデアソン! アイデアを実現する最強の方法』。
チェックイン&テーマ紹介
はじめにコーディネーターの原さんから企画の説明が行われました。
もくもく会というのは、I T関連の職種ではよく使われている言葉で、「みんなで時間を決めて同じところに集まり、自分の作業をもくもくとすること」を差します。
しかし今回は、もくもく会ではあるけれど、既存のものとはまた違った趣旨で企画した、と言葉が続きました。
元々原さんは、個人の趣味で、『ひとり勉強会』を行っています。
『ひとり勉強会』とは、誰を集めるでもなく、誰も興味を持たないようなものやマニアックなものをテーマに、勝手にひとりで好きなものに没頭するための時間です。
今回の『みんなでひとり勉強会』は、その企画をベースに、参加者と同じ時間を共有。それぞれが好きなことを勉強し、その内容を他者にシェアすることを目的とした企画です。
「実は自分はこんなものが好きだ」とお互い見せ合うことで、自分や他者への理解が深まります。
また、普段好きなことに時間が取れないことに対して、強制的に時間を作り、意識を向けることで、好きなものにエネルギーを向けることができ、結果実行力も高まるという効果もあります。
様々な効果があることを理解した上で、原さん含め参加者は、名前、本日期待していること、本日のコンディション、勉強会のテーマを1人ずつ発表しました。
今回の参加者はスタッフ含め女性6名と原さんの7名。
「試験に向けて毎日勉強しているが、人と勉強するのが嬉しくて楽しみだった」「去年買って読めずに置いている本をこの時間に読むのを楽しみにしていた」と企画を楽しみにしてくれている声も聞かれました。
勉強会のテーマについては、「教員採用試験の過去問を解く」「買ったのに読んでない本を読む」「コンテスト用の30秒スピーチを考える」「試験の勉強をする」など、みな異なるテーマを掲げました。
ひとり勉強会(各自で自由に勉強)
その後、1時間ほどテーマについて各自勉強を行いました。
みな、Zoomの画面は切らずに繋げたままで、テーマに向かって集中していることが画面越しに伝わってきました。
やったことレポート
作業時間の後は、それぞれの成果を共有しました。
トップバッターは、資料を作成していたK S Bスタッフ。自身が主催しているイベントのQ&Aのデザインを作成しており、実際に作業していた画面を共有しました。イベントに対する質問のレイアウトを考えている段階で、本人的には50%は達成できたとのこと。
原さんからその方に「何か参加者に聞いてみたいことはありますか?」と声がかかりました。ちょうど今回の参加者の中には、デザインの仕事をしている方がおり、原さんの声かけがきっかけで、実際にデザインについて学んでいる方からのアドバイスがいただけることに。
また、教員採用試験の勉強をしている方は地方都市の過去問をやった結果を発表してくれました。偶然にも参加者の中に、教員免許を持っている方がおり、現役教員から教員を目指す方へ激励の言葉も聞かれました。
また、「コンテスト用の30秒スピーチを考える」という方は、実際に作ったスピーチを披露。30秒以内に収めるといった制限があるなか、「どうしても40秒かかってしまう。ここからどう縮めたらいいか悩んでいる」と言いました。
原さんがタイマーを表示して挑みましたが、結果は37秒。
時間制限のあるスピーチなど話す機会のある原さんからは、「話の構成を秒数で割り振っていくと、意外とどこが長かったとか、パーツでどこは削ったらいいのかなど見えてくる」という具体的なアドバイスが。参加者は「そんなアドバイスがもらえると思っていなかった」と嬉しそうに返しました。
皆、各自テーマで研鑚した結果を共有。テーマも様々で、知らなかったことなども多く、それぞれにとって新たな刺激にもなりました。
チェックアウト
最後は今回体験した感想を一人ずつ発表しました。
「最後に発表があったので、集中して面白いところを見つけようと思ってできた」「どうしても追われることからやってしまいがちだけど、自分のためにやりたいことをするいい時間になった」「試験が差し迫っているので今日はその勉強だったが、それ以外の興味関心のある勉強もこういう場でできたらいいなと思った」と、前向きなコメントが多く聞かれました。
また総合的に多かったのが、「程よく時間に追われることで作業に集中することができた」という感想。
原さんからも「皆でやるとどうなんだろうと思ったが、楽しかった」という言葉も聞かれ、各々が充実した時間を過ごせたようでした。
最後に原さんから、「日頃からこれやりたいと思っていることに意識をしていると、手を出す幅が広がる」との言葉が送られ、『みんなでひとり勉強会』は終わりました。
統括
それぞれの成果を実際に口にしたり、見せたりすることで、人の興味関心に触れ、共通項も発見できる、楽しみながら学べる企画になったように思います。
普段からやろうと思っても手を出せず、忙しくて疎かにしがちな自分の興味関心。この『みんなでひとり勉強会』は、そんな好き・興味のあることに手を出すきっかけとなったのではないでしょうか。
(レポート:畠中 詩織 )
問い合わせ
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