【自由行動20】船を離れて旅する「離脱」の実際、チリ~ボリビア~ペルーのVIP旅を披露!
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こんにちは!クルーズ船チャンネル Sallyです
今回は世界一周クルーズで訪れる寄港地の情報収集の方法、超上級編です。
前回の上級編の尺があまりにも長くなってしまったので、今回が最終回。
いよいよ離脱です。
離脱とは船を離れて自由旅行することです。
手続きさえすれば離脱することは可能です。
しかし何かあっても全て自己責任です。その点も最後にお話します。
私が実際に離脱した南米のチリ、ボリビア、ペルーの行程も初披露!
離脱を考えている人必見です!
情報収集編を初めてご覧になって「いやいや離脱なんて、、、」という人は、
初級、中級編をご覧ください。
本題を始める前に初級編の補足をします。
地球の歩き方を図書館で借りて情報収集している人もいるかと思いますが
便利なアプリがあります。知っていたのにご紹介するのを忘れていました。本をスキャンするアプリです。vFlat Scan というものです。最近はスマホでスキャンできるんですね。性能もなかなか良さそうです。無料版でもそこそこ使えるのでぜひ活用してみてください。
こちらに2つ説明とダウンロードサイトを載せておきます。
ここから本題。
1 私の反省
これまでに自由行動、自由行動と何度も言いました。
そのお陰か?初めて乗船される人でも「自由行動できるんですね!」と気づいたり目覚めたり?する人が増えて大変うれしく思います。
そこで自由行動する準備として「寄港地の情報収集」のシリーズを始めたわけですが、中にはちょっと心配するような人もいらっしゃいます。
それは旅行慣れしていない、語学もできない。でも私の動画を見てやってみようと思う!離脱してあっちに行きたい、こっちに行きたい、と。
正直ちょっと困ったな、、、という心境です。
私は基本、寄港地を楽しんで欲しい。できれば有名観光地に無理にツアーや遠出しないで寄港地を存分に楽しんで欲しい。
しかし明らかに船のツアーに合わせたスケジュールになっていて、ツアーに参加しないなら自力で行きなさいよ!というような寄港地もあります。
たとえばペルーのカヤオ(リマ)です。
私は南米にも住んでいたので中南米の犯罪を回避することがある程度できますし、もちろんスペイン語も多少は分かります。
でもそうでない人が特に中南米を自由旅行するのはなかなか手放しでお勧めはできません。
英語ができる人でも中南米の普通の人にはほとんど通じません。ですから、今回は離脱の話もしますが、できるだけリスクの少ない方法をお知らせしたいと思いますし、まずはご自身は中南米など治安の悪いところを本当に旅ができるのかを今一度確認して欲しいと思います。
「旅の リスク」でも話ましたが、
私自身が中南米OKでも同行者がいる場合は、その友人たちに目を配ることに神経を使います。彼らに1日2日で、犯罪を回避する身のこなしというんでしょうか、ができるわけではないですし、初めて訪れる場所に興奮し注意散漫になってしまうのは当たり前のことなので。実際引ったくり未遂事件もありました。私が見てなければやられていました。
2人より3人、3人より4人、人が増えれば増えるほど、人は安心してしまいますが、狙う方は逆。ちょっとのスキを狙ってきますから、ワイワイ話ながら歩いたりしているとやられます。
自由旅行することだけに浮かれてしまわないで、その土地がどういう所なのかをきちんと認識する必要があるのです。それを今回改めてお伝えしたうえで、離脱も含めた自由旅行のノウハウをお話したいと思います。
それからつい最近、4月のライブ放送でご紹介しているLINEグループでこんなコメントがありました。[要約、一部強調]
正にその通り!
ピースボートの醍醐味は実は旅行ではなく船内生活なのです。なにしろ100日の内80日は洋上です。寄港地は20ヶ所程度。
「住まいが船、時々息抜きに陸に上がる」という感じです。
コメントにある「疎かにしている方」で思い当たるのは、ツアー頼みで自由行動する友だちができなかった人だろうな、と思います。
私が乗った114回でも結構見かけました。残念ながらほとんどは男性です。
船の生活でストレスをため、時々レセプションやクルーに八つ当たり。
大声でクルーを怒鳴りつけている人を見た時には思わずクルーに「ごめんなさいね」と私が謝ったぐらいです。
脱線しましたが、
治安の悪いところでの自由行動、特に離脱は覚悟を持ってやってください。
2 離脱
いよいよ離脱です。
ある寄港地から下船し3,4日、長ければ一週間~10日と自由に旅行をして、その先の船が到着した寄港地で合流します。
最も多いのがマチュ・ピチュに行く離脱です。
南回りの場合チリのバルパライソで離脱してペルーのカヤオで合流します。最近は北回りでパナマ運河を抜けてからカヤオで3,4日停泊。その間に船のツアーはマチュ・ピチュに行きます。いやツアーをするために停泊するのだと私は思いますがw 港に停泊するにはお金がかかります。中南米は安めだと思います。これは私の推測。南回りの場合期間が一週間ありますが、北回りの場合は短いので離脱は準備が必要です。
また、マチュ・ピチュやその玄関口となるクスコは高地ですので、高山病を心配する人も多いです。高山病については、人にもよります。登山愛好家のアドバイスとしては、少しずつ高度を上げるというもの。
私も若い頃、富士山に登りましたが、夕方5合目を出発して7合目ぐらいで仮眠を取り、早朝出発して頂上まで。仮眠を取ることで高山に体を慣らすのですね。しかし日数の限られた離脱ですから飛行機で飛ぶことはやむを得ません。
マチュ・ピチュ観光と高山病対策については多くの人が情報発信していますのでそれらを参考にしてください。
参考1 参考2 参考3
また、今現在一人参加でご友人のいない人は計画だけ立てておいて、
船でそれらの予約をしても十分間に合うと思います。何も準備せず船で旅の計画を立てるのは非常に大変です。
10年前の81回で私はマチュ・ピチュではなくウユニ塩湖に行く自由旅行を実行しましたがネット環境が今より悪かったので、なかなか大変でした。
10年前にはなりますが、私が実際どの様な方法で一週間離脱したかを参考になるかどうか分かりませんがお伝えしてみます。
*南米 チリ、ボリビア、ペルーの旅
まず、目的地を決める。
ボリビアのウユニ塩湖、チチカカ湖、国境を越えペルーへ。
ペルーのプーノからクスコまで高原列車に乗る。
私が外せなかったのはウユニ塩湖と塩のホテル、最大の目的は高原列車でした。高原列車は一週間に3本しかなかったので、それに乗ることを最優先して前後の予定を立てました。
1日目
チリのバルパライソ観光。
夕方バスで首都サンチアゴに移動し、安宿に宿泊(宿はネットで予約)
2日目
早朝タクシーで空港へ。
サンチアゴからボリビアのラパスに飛ぶ(飛行機はネットで予約)
空港に旅行社がお迎え。ここから旅行社のツアーの始まり。
ホテルチェックイン後、ラパスを自由観光。
3日目
早朝ラパス空港からウユニ塩湖へ飛ぶ。
ウユニ塩湖を観光。全て日本語ガイド付き。塩のホテルに宿泊
4日目
ウユニ塩湖を観光。
午後ラパスに飛ぶ。2日目と同じホテルに宿泊。
5日目
朝お迎えのミニバンでチチカカ湖に向かう。
チチカカ湖をクルーズ船で周遊。
ペルーに陸路で国境越え。
バスでホテルまでチチカカ湖を見ながら移動。全て日本語ガイド付き。
6日目
ホテルからプーノ駅まで送迎。
高原列車に乗る。終日高原列車を楽しむ。旅行会社のツアーはここまで。
クスコ駅からタクシーで安宿に移動し宿泊。(宿はネットで予約)
7日目
クスコ自由観光。
午後クスコ空港からリマに飛ぶ。
リマの安宿に移動し宿泊。(飛行機はネットで予約)
8日目
リマ自由観光。
夕方タクシーでカヤオの港に帰船。(カヤオの港はリマ市内にあります)
旅行会社が手配したのは、
2日目のラパス空港から6日目高原列車に乗車するまで。
それ以外の安宿と航空券は船のインターネットを使って予約しました。
10年前は早朝4時5時に起きてネットを使わないとどうにもならない状態で大変苦労しましたね。
でも旅の半分以上は旅行会社がアレンジしてくれVIP対応の旅行でした。
例えばチチカカ湖クルージング、国境越えのバス移動どちらも50人乗りの船やバスに4人だけ。
ラパスのホテルもウィークリーマンションのようなキッチン付きの大きな部屋、ウユニの塩のホテルも当時は2つしかなく、個人で予約するのはなかなか難しかったと思います。
なにより全行程日本語が話せるボリビア人ペルー人の親切なガイドさんたちが案内してくれ至れり付くせりでした。
自分で予約した料金は忘れてしまいましたが、旅行社にお願いしたツアー料金は一人20万円でお釣りがきたと思います。豪華なホテル、ウユニ塩湖往復の航空券、高原列車、クルージングも全部込で。
残念ながらその旅行社で今は個人のアレンジはできないようなのですが、
他にも現地参加の旅行をアレンジしてくれる中南米専門の旅行会社がいくつかあるようなので、私の様な旅をしてみたい人は問い合わせてみてください。スペイン語が全く分からない人や旅慣れていない人は、全ての工程を自力で予約し移動するのではなく、旅の主要部分だけでも旅行会社にお任せするという旅を私はお勧めします。
旅行会社1 旅行会社2 旅行会社3 旅行会社4
なお、中米から離脱を考えている人は治安の心配がありますし、個人行動をお勧めしない寄港地もあり全て自己責任になりますので念の為ピースボートに問い合わせをして、離脱していいか確認してから計画を立ててください。私はあまりお勧めしませんが。
3 お金と荷物について
離脱の時はちょっと大変です。
10年前は私が4人分建て替え、帰国してから銀行に振り込んでもらいましたが、親には「一体そんなに何を買ったんだ!」と叱られてしまいましたw
が、今は銀行口座もスマホで管理できます。
ゆうちょや都市銀行、地方銀行でもいくつかはアプリがあって個人口座の出し入れ振込がスマホ一台でできるようになりました。
できれば振込手数料が少なく全国誰でも作りやすいゆうちょ銀行の口座からアプリをダウンロードして使うのが1番いいかな、と思います。クレカと紐づけしておいてくださいね。最初ログインなど面倒なので日本で慣れておいてください。慣れれば使い勝手は問題ないです。
乗船してから知り合いになった人はアプリを使えないかもしれませんのでその人だけ、円などに換算して現金でいただくしかないですが、精算はできるだけ会計さんの負担がないようクルーズ中にやってしまう方がいいでしょうね。その点皆さんは資金に余裕があると思いますので、離脱の可能性がある人はアプリを入れるか現金をある程度持って行くかしておいたほうがいいでしょう。
ゆうちょ銀行のアプリはこちらから
*荷物について
南米離脱の私たちは主に安宿で、電車やバス移動しましたので同行者全員リュック一つで一週間旅しました。
もう少しいいホテルに、タクシーを使って移動する人はそこまでしなくてもいいですが、それでも荷物は少ないほうがいいです。
リマの空港では預け入れ荷物からの抜き取りが多発しており、私の友人もスーツケースの重量が半分になっていたといいます。荒らされずにきれいに抜き取るのですぐには気が付かないようです。女性は下着も抜き取られるので、できれば手荷物で機内に持ち込める程度の荷物で旅をするほうが被害に遭わないかと思います。
利用する飛行機の機内持ち込みの重さを確認しておきましょう。
荷物を少なくするための服装についてですが、マチュ・ピチュなど高地は秋物にプラス上着でいいと思います。低地で着用した夏物1,2着と下着の着替えを持っていけば服はそれほどたくさん必要ないと思います。
寒ければ現地調達です。ペルーやボリビアにはリャマなどの手編みのセーターなど、ヨーロッパより安く柄も民族的で素晴らしいのでお勧めです。帰りのフライトでは荷物から抜かれないよう着用して飛行機に乗ってくださいね。
もう1つ裏技ですが、ポケットの大きい上着だと荷物がオーバーしそうなとき重いものをポケットに入れてチェックインすればいいそうです。
貴重品やバッテリーなど発火の可能性のあるものははもちろん預け入れ荷物には入れませんが、他に重いものってあるかな?あればポケットに入れましょうw
4 トラブル編
最後にトラブルに巻き込まれたりして船に乗り遅れた場合についてお話します。といっても私は経験がないので分かる範囲で。
まずはパスポートについて。
クルーズ中、パスポートは船の旅行会社ジャパングレイスに預けたままです。パスポートを携帯しなければならない寄港地が若干あり、その時だけ配布されます。他にアメリカなど入国審査が厳しいところは各自が持って審査を受け、終わったら港の出口でスタッフに渡し、町には持っていきません。
しかし、国外に移動する離脱の場合は当然パスポートをレセプションに引き取りに行きます。確か旅の行程も簡単でしたが記載したように記憶しています。一応船としてもどこに行くのかを把握するためだったかと思います。
問題は、離脱するつもりでなくパスポートを携帯せず、帰船リミットに間に合わなかった場合です。
当然、置いていかれます。
一人のために待ってくれるはずはありません。
これは飛行機でもなんでもそうですね。その場合、スタッフが一人港で待っているそうです。あなたのパスポートを持って。そのスタッフと共に次の寄港地まで移動します。スタッフの交通費は遅れたあなたの負担になります。いやぁ~なかなかですねぇ。
離脱してからの飛行機なども含め、時間に余裕を持って行動することは鉄則ですね。海外の飛行機は何時間も平気で遅れます。
合流する寄港地には少なくとも前日には着いて、当日観光してから合流すれば船に乗り遅れることはまずないでしょう。飛行機は要注意です。
遅れることが確定で予定を変え、次の寄港地まで自力で行く、、、というのは可能でしょうか?連絡すれば大丈夫でしょうか?ちょっと分かりません。
パスポートを持っていて、船に事後報告にはなりますが、
「今日は間に合わないので次の寄港地で合流します~」って。
やったことがある人がいたらぜひコメントくださいw
今日は以上です。
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