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スコッチウイスキー嗜むに当たっての基準

ウイスキーは色々と飲んで来た。それではウイスキーについて詳しいかと言えばそうでもない。

ただ飲んでいるうちにある程度の基準というものが自分の中で作られようとしている。それが正しいのかどうかはよくわからない。自分の基準としてこれよりはこうだと言えるだけのものの程度でしかない。何かを伝えるときに比較するものでしかない。
ただその味は思い出されれるものではなくてはならならない。そんな指標としているウイスキーが写真の三本である。
真ん中は、ハイランドパークである。NHKの朝ドラのマッサンが国産ウイスキー開発の目標としてとも言われるウイスキーである。ウイスキーの評論家のマイケルジャクソン氏もオールランダーとして高評価をしている。オールランダーというのは、食前でも食後でも食中でもいつでもどんなときにも適しているということでもっとも標準的なウイスキーとして評価されている。

確かに最も標準的であると思われる。安心して飲むことができる。色々個性のあるウイスキーを飲んでも最後はこの標準的なウイスキーに戻ってきてしまう。そんなウイスキーです。

基準の右側は、ラフロイグとしました。但し、ラフロイグでなくても特に問題はありません。個性が強いアイラモルトであれば良いのではと思います。

アイラの中でもラフロイグは少し正露丸くさいかも知れません。でもこれは癖になります。チャールズ皇太子の愛したウイスキーとしても有名ですね。ラフロイグは43度のものと40度のものがあります。

アードベックなども良いのですが、昔の荒々しさがなくなってきたように思えます。ハイボールで飲みましょうとなっていますので少し修正しているのではと思います。

ラガビーリンはアイラで最も好きなウイスキーでした。目白に住んでいたときに駅前の田中屋さんで良く購入していました。当時は3000円くらいだったと思います。今だと一般的に7000円近くになっていると思います。気軽に飲めるものではなくなり残念です。田中屋さんは今では地下になり、相当綺麗になりました。当時は、街の酒屋の雰囲気があり、雑に並べた感じででしたが、今と同様しっかりとラベルの解説はありました。今の方が、掘り出しものを探すに見つけやすくなっており品数も増えているように思えますが、当時の掘り出しものを自分が探す雰囲気はなくなってしまったように思えます。どちらが良いかはわかりません。

他にもアイラのモルトは良いものがたくさんあります。どれをとっても海の香りがあり潮を感じます。大好きです。タリスカー も潮を感じるのですが、やはりアイラの方が本物の潮を感じます。アイラは素晴らしです。

次に物凄く飲みやすいという左側の基準になるウイスキーですが、あえてオーヘントッシャンを選んでみました。確かに飲みやすいと言うと、世界の殆どの空港で売っていると思われる、三角の瓶のグレインフィデックではないかと思います。

ただ、このウイスキーも素晴らしいのですが、基準とするならやはりオートッシャンではないかと思います。とてもスムーズでとってもドライヘンです。「オーヘントッシャン」とはゲール語で「野原の片隅」の意味だそうです。グラスゴーに蒸溜所がありローランドモルトの伝統である3回蒸溜を守っております。この製法により、オーヘントッシャンは軽やかで都会的なすっきりとした味わいに仕上がっているらしいです。そのため極めて爽やかな香りと軽やかなボディが特徴となっています。3回の蒸溜は殆どないそうです。そして潰れかかっていた蒸溜所をサントリーが救ったとも言われています。日本でも手に入れるのは容易です。

だいたい、この三つの基準を頼りに色々なウイスキーを試しています。また、この基準の品評価を見て他のウイスキーの品評価と比較してウイスキーの味を想定しております。ただこのやり方は、裏切られることも多く且つ自分の感性での新たなる発見の楽しみがなくなることもあります。

したがって、基準は今現在の基準としておいた方が良いのではと思っております。

 ウヰスキーは最良の友なり
 日頃語りて返す
 味は如何なりしや
 媚びず裏切らず
 萬なる友に出逢あり

とても素敵な色々なウイスキーに出逢いたいです。

最後の写真は、日本のウイスキーでとても好きなものです。最近なかなか手に入りません。見つけた時は多本買いです。

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