Day.2 海外で野球を教える際に心がけること
Day.1を書いてから1ヶ月経ってしまいました。Day.2を書くまでの間、それはまた色々なことがありまして、マガジンを書くペースと現実のペースの差が開くばかりです(笑)。あと、Day.2と言っても2日目という意味ではなく、2023年11月から監督を始めて経験したことを時系列で整理しているだけなのでお間違えなく。
さて、Day.2のテーマは、「海外の選手に野球を教えるのに心がけること」です。
監督を初めてから最初の1〜2ヶ月は、「選手たちが持っているスキルを見極める」のと、「何を中心に教える・練習していくか」ということでした。
これがなかなか難しい。
日本と一番違うと思ったのは、スキル(どういうプレーが上手なのか)というコンセプトがないこと。日本で野球を始めたら、必ず先輩や学年が上の人がたくさんいて、日本の野球カルチャーの中でこういうプレーが上手、こういう練習の仕方が良い、というコンセプトが自然と身につきますよね。
野球がマイナースポーツであり、欧州やアメリカ、中南米など色々なバックグランドを持つ選手がいますし、そもそも上手い選手が少ないので、そういう固まったコンセプトがないんです。
もう最初は、説明するだけで精一杯。
例えば、ゴロの打球を上手く取るには、ショーバンかボールが落ちるところを狙いなさい、と説明するのだけど、もう何回も何回も説明しないとわかってもらえない。ってか忘れてすぐ違うことをやりだす(笑)。
そもそも、ショーバンでボールを取るという概念もないので、今度はショーバンだけを上手く取る基礎の反復練習をするのだけど、ショーバンではなくハーフバウンドで練習し始める選手とか、もうカオスの中のカオス(笑)。
結局、違うことをやり始める選手に個々に教えたり、やってみせたりすると、もう考えてたスケジュールで練習ができず、どんどん後ろ倒しになっていく。。やりたかった練習の半分もできない、なんてことはざらに。
これは、おれの教えていることが悪いのか、教え方が悪いのか、選手がただアホなのか(🙇♂️)、頭の中がグルグル。
結局、全然意図した練習ができず、終わった後には頭と体の疲労でマジでメンタルを削られていました。
でも、やろうとしていることは間違っていないはず。まずは、「何が上手なのか」「野球のセオリーは何か」みたいなコンセプトを共有することが、海外の選手と一緒にやるのが大事だと思っています。
今振り返ると、やはりこのコンセプトの共有にかなり時間がかかるだけで、やろうとしてたことが間違っているわけでなかったなと思います。
その後の話にはなりますが、このようなコンセプト共有のために、色々な合言葉を作って、うまくできた時、できなかった時にそういう合言葉で選手と確認し合うやり方もしました。これも結構上手くいきました。
また、そのあたりの詳細はマガジンで書いていきたいと思います。
そんなこんなで、監督を始めてからのDay.2。本当に四苦八苦ですが、その後も突き進んでいきます。
それではまたDay.3で!