ベルギーでiPhoneを落とすと戻ってくるのか(体験談)
ベルギーのブリュッセルでiPhoneを落とした
ない。iPhoneがない。
家で集中して仕事をしていたのでスマホを1時間くらい触ってなかったのだが、気づいたらiPhoneがない。机の上も、ベッドも、キッチンも、冷蔵庫の中にも見当たらない(笑)。Tileという、iPhoneとBluetoothで連携でき、Tileのボタンを押すとiPhoneからサウンドが流れるガジェットを持っているが、ボタンをいくら押しても反応がない。
その時の時間は15時。13時くらいに、一度気晴らしに外を散歩したので、もしかしたらその時に落としたのかもしれない。行ったところは、家の周りの路地と公園だ。そんなところで果たして落としたのだろうか。。
意を決して、iPhoneに電話をしてみる
悩んでいても仕方ないので、落としたと思われるiPhoneに電話をしてみることにした。日本で使っていた旧機種スマホが手元にあり、日本のSIMカードもまだ有効にしてあるので電話ができる。もしどこかで着信音かバイブ音が聞こえれば、まだ家の中にあるはずだ。
電話をかけると、「ルー ルー」「ルー ルー」。電話はかかった。
そして次の瞬間、「Hello?」
自分のiPhoneに電話して、知らない中年のオジさんと思われる人の声を聞いたときは何とも言えない感情が湧く。
まさか誰かが電話に出ると思っていなかったので、超特急で気持ちを切り替え、「携帯を落としたんです!」と言うと、「Ok, 私はBIO shopの人間だ」と苦手そうな英語で答えてくれた。BIOとは、ヨーロッパでオーガニックを意味する言葉であり、その電話に出てくれた人は私の自宅近くのオーガーニック店の店主さんだったのである。
自分は、「あそこの店ですね。すぐに行きます!」と言い、すぐに受け取りに走る。店につくと、レジでお客さん対応をしていたオジさんが、私にiPhoneを返してくれた。笑顔はなかったが、異国の地でスマホが返ってきたことにとても感動したのは言うまでもない。
おそらく、公園かどこかで拾った人が、その店に届けてくれたのだろう。その人にも感謝しても仕切れない。ありがとう!
この体験は、特別か普通か
ここブリュッセルの治安は、特に悪いとは感じていない。中心地に行くとやはり暗い雰囲気で不安は感じるが、ブリュッセル南部の郊外付近に住んでいる私は比較的安心して暮らすことができる。
ある統計で、落とした財布が戻ってくる率の国別ランキングを公開していたので改めて調べてみたが、ベルギーや日本は調査外となっていた。
日本はかなりの確率で財布やスマホも戻ってくるが、特にスマホに関してはロックはかかっているし、GPSで跡が付くので盗むことのデメリットの方が大きいというのもある。
今回もし財布を落としていたら返ってきてなかったと思うが、スマホであれば可能性は50/50、またはそれ以上かもというのが感覚的なところだ。今度、一緒に野球をしているベルギー人にも意見を聞いてみようと思う。
その前にスマホを落とすなよ、と持ち物管理が得意な人から言われそうが、これで40年近く生きている側からすると苦手なことはなかなか変えられない。そのために、Tileを使ったり仕組みで解決しようとしている。(ちなみに、財布にもTileを付けている)
最後に
何はともあれ、ブリュッセルに来てから、約1.5ヶ月。改めて盗難や落とし物に気をつけようと思った出来事でした。ベルギー人にこの話をしてみた感想をまた書きたいと思います!