なぜベルギーで野球の監督をやることに【マガジン:ベルギー野球 監督奮闘記】
なぜベルギーのアマチュア野球チームで監督をやることになったのか。
2022年にベルギーに来てから、選手として1年半ほどプレーしていたのですが、その間に色々なことを感じていました。
一つは、野球チームの組織的な問題。アマチュアクラブなのでお金がたくさんある訳ではないし、基本はボランティアベースということになる。そうすると監督・コーチが足りることはない、というか全然足りない 笑
ただでさえ野球の経験や文化的バックグランドが様々なプレーやで構成されているので、練習が噛み合わないことも多い。日本みたいに、監督が一つ言えばみんな同じ意識・技術レベルで練習ができるということがないのです。
そして、私が監督をしている野球チーム=クラブは一つなのですが、選手は合計50〜60名。そのためチーム内ではレベルによって3チームに分かれており、それぞれのチームが、それぞれのリーグのディビジョンに所属しています。(イメージは、読売ジャイアンツが1軍と2軍を持っているのと同じ感じ)
そうすると、最低でも監督は3名、その他補助するコーチも入れたら5、6人は欲しいところ。それが去年は監督が2人しかいなく、全くマネジメントができていない、選手を放ったらかしの1年でした。草野球ならまだしも、アマチュアスポーツの試合で、監督がいないとか普通ないですよね。。
もう一つは、練習の仕方。もうちょっと良い練習の仕方があるんじゃないのかと思ってました。毎回、練習メニューが変わるんですよね。週2〜3回の練習で毎回練習内容が変わっていたら、反復練習があまりできない。ということは、一定レベル以上はなかなか上手くなりません。練習日が限られているなら、限定して基礎の反復をやった方が効果が高いのではないかと。
最後は、シンプルに選手としてのプレーが飽きてきたことです(笑)。もちろん野球は大好きでプレーしたいのだけど、なんか変化が欲しい。このままやプレーしているよりも、むしろ監督をやった方が自分もやりたい練習ができる。また、大きかったのは監督になれば今までより一層他の選手との関わりが増えると思ったこと。選手同士より、監督になって野球を教えれば、もっとローカルの選手と深い関係が築けて、人生も面白くなるなと思ったことです。
もちろん簡単に決断できたことではないですが、「監督をやってみたい」とチームの幹部に言ったときに、すこぶる反応が良くて歓迎されました。それならやってみよう、と。
そんなこんなで、監督を始めたので2023年11月のオフシーズン練習から。
まあ、野球を教えたことないし、日本人に教える訳でもないし、それがアマチュアリーグのチームを率いなければいけない。最初っから四苦八苦で練習後の帰宅は家でうなだれていました。分かっていたけど、こんなに大変なのって(笑)。
そのあたりの、詳しい奮闘記はまたちょくちょく頻繁に更新していきたいと思います。興味ありましたら、フォロー・スキ、よろしくお願いします🙏
それではまた!