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Day.6 “日本と決定的に違うこと”②

「ベルギー野球 監督奮闘記」のDay.6です。前回のDay.5では、日本と決定的に違うこと①を書きました。練習試合に遅刻したトミーの話です(笑)。

今回は、日本と決定的に違うこと②についてです。

以前もちょっと書いたことがあるのですが、監督になる以前もとっても違和感に感じたことです。

それは、「声を出す」ということ。

日本のスポーツの中でも特に野球は歴史が古く、戦時中の日本の軍隊文化が取り入れたため、坊主頭や根性論などが根付いたようです。声を出すことについても、みんなが練習中叫ぶように声を出すことを求められてきました。

そんな日本の環境で育つと、海外の野球って「めちゃくちゃ静か・・」と感じます。日本なら、ノックを受ける選手は「お願いします!」と言い、「もう一本!」「ナイスプレー!」などみんなで言うのですが、本当にこっちではサイレントがデフォルトです。(これはもちろんベルギーだけに限ったことでなく、他のヨーロッパや中南米の野球が盛んな地域も一緒です)

ここでは、練習で良いプレーをしたからって、褒めることも強制されない、自分が良いと思ったら良いねと言って盛り上げる、自主独立型になります(笑)。監督が何か言っても、はい!とかみんな良い返事をすることもない。ってか返事すらしない。返事くらいしろ、と思う時もありますが、これはこれで違う話題になりそうなので元の話題に戻りましょう。

そして、これが面白いことに、練習中は超サイレントなのですが、試合となると状況が違ってくる。ベンチから声を出したり、音を出して盛り上げることを求められるのです。試合になると「みんな、盛り上げろ!」って言われて怒られたりするんですね。試合中は勝つため、相手を圧倒するため、必要なことをやる。合理主義的で良いなとも言えるし、練習でやらないことを試合で求めるのかい、と思うこともあります。

そんな私、せっかく監督になったのだからやりたいことがありました。少しずつ、少しずつ声出し文化を浸透させたいと目論んでいました(笑)。もちろん、完全に日本のようになる必要はなく、全く育ってきた文化が異なるので、少しでも文化を融合できればそれで満足です。

ただし、監督になったばかりのオフシーズン(11月〜2月)の練習はまずは選手との信頼関係作りが優先で、変化を生んでいくのであれば、選手も味方につけた上でやっていく必要があると思っていました。

シーズンインの3月以降、屋外での練習がスタートして、チームとして雰囲気もできてきた上でトライしていきましたが、またその結果は別の記事で書きたいと思います。

それではまた読みに来てください!

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Naoya Yamada @ブリュッセル
ベルギーの社会人野球で毎日もがき、苦しみながら監督をしています😅 記事が面白いと思ったら、少しでも応援頂けたら嬉しいです。よろしくお願いします!