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Day.5 "日本と決定的に違うこと"①

こんにちは。「ベルギー野球 監督奮闘記」のDay.5です。

今回は、"日本と決定的に違う"編です。ここベルギーはヨーロッパ。日本文化と欧米の文化はやはり違うところも多いですが、こちらの生活に慣れてくると違うことをイチイチ感じなくなってきます。

しかし、普段の生活でなく、スポーツの監督をやっているともう、感じない訳にはいきません。

以前のマガジン記事でも書きましたが、ミーティング中に監督の話を聞かない、ペチャクチャ私語をする(学生じゃない、大人がだよ 笑)という日本のスポコン文化ではあり得ないことが起きますが、それだけではありません。

シーズンオフの11月に監督を始めて数ヶ月、ようやく春も近づき外で練習ができるようになった頃です。4月からシーズンも始まるので、他のチームと練習試合を組み実戦慣れしていこうと思っていました。

ホームと、アウェー両方でやることで公式戦の前に試合の雰囲気やチームの良いところ、足りないところ、相手チームのレベルを探っていくのに良い機会になります。

その日は、始めてのアウェーでの練習試合でした。皆でまずはホームグランドに集合して、車を持っている選手の車を使って乗り合いで敵地に向かいます。

出欠を確認して、道具を揃えて、さあ出発しようかと思ったら一人来ていない。トミー(仮称)という選手で、とっても良いヤツで熱心な選手なのですが時間通りに来ない。

まあ、日本じゃないのでこれは想定内。遅刻するヤツは五万といる。遅刻するという想定で集合時間も決めている(笑)。

しかし、集合時間に10分遅れるとかならまだしも、連絡がない。そして、「ムーキー・ベッツ(MLBのスター選手)は今着きます!」と良く分からないギャグなのか冗談なのかの連絡が入り、結局20分以上遅れている。そして、今着くどころか本当に着いたのは30分後。これだけ遅れると、敵地に入った時にウォーミングアップや練習の時間がかなり削られるので大打撃だ(結局、相手チームにお願いして開始時間を遅らせてもらうことに💦)

もうこんな遅刻も想定内ではあるけど、予定時刻から30分後に着いたトミーを見て私はびっくりした。

集合場所に近づいてくるトミー、めちゃくちゃゆっくり歩いている(笑)。朝早かったからか、通常の歩行スピードより遅いんじゃないかくらい。

ごめんごめん、と言いながら走るそぶりも見せない。

どういう神経で歩いて来れるのか、純日本人には理解ができない。

そして、遅れてくることを注意する選手もいたけど、歩いてくることに驚愕していたのは監督の私だけ。大遅刻した時って歩いてOKみたいなルールあったっけ?とルールブックを確認したくなったほどである。日本人であれば、最低限着く直前で走りだし、息を切らさなければいけないという法律があったはずだ。

そしてめちゃくちゃゆっくりのトミーを車に乗せ、敵地に向かう車は日本の運転とは比べ物にならないほど速いし荒い(人による)。野球ではなく、カルチャーの違いを感じた練習試合になってしまった。

その後も、トミー含めて遅刻する選手はいるが、ほとんどの選手が歩いてくることを思い知ったベルギー野球 監督奮闘記。おそらく、ベルギー🇧🇪では遅刻した時は歩かなければならないという憲法の記載があるのかもしれない。

このように奮闘しながら、監督日記はまたDay.6に続いていきます。今回も読みに来ていただきありがとうございます。また読みに来てください!

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Naoya Yamada @ブリュッセル
ベルギーの社会人野球で毎日もがき、苦しみながら監督をしています😅 記事が面白いと思ったら、少しでも応援頂けたら嬉しいです。よろしくお願いします!