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男がチアするとは?

KOC2023まであと一週間を切った。
今年は大学オールメンズチームが勢揃いするので是非見に来てください。

チケット残りわずか
https://t.livepocket.jp/e/koc2023

近々に、という訳ではないが、どうやらチアリーディングがオリンピック競技になる日が来るらしい。
そんなことは近々の自分には関係のないことだ。そのオリンピックにオールメンズのチームが出場することはまずない。オールメンズのチームなんて世界的に見ても日本だけだし、オールメンズのチームがそのオリンピックとやらに出られるようになるのは何年先、何世紀先かも分からない。

オリンピック競技になる時、来るべきその日のために鋭意活動をしているチアジャパン様(以下、敬称略)という組織がある。チアダンスやオールガールズのチアリーディング、そして男女混成のチアリーディングを強くするために活動しているらしい。
依然として、自分には関係はないことだと思う。KOCはオールメンズの為の、オールメンズの出身者による、オールメンズの為の団体だ。やっぱり僕には関係はない。

チアジャパンの組織するコエド(男女混成)のオールジャパンのチーム。どうやら男性が14人いて、そのうち10人はオールメンズチアリーディングチームの出身らしい。
これもギリギリ自分には関係のないことだと思っている。大会のたびに何度も何度も「オールメンズプライドを持ってこれからもオールメンズを盛り上げて欲しい」と伝え来た。自分からのメッセージはしっかりと伝えきっている。その10人は男女混成を選んだ、ただそれだけのことである。

どうやらチアジャパンは「多くの男性チアリーダーに世界選手権に出場する機会、世界のチアリーディングに触れる機会を!」と思っていて、KOC2023で色々と広報活動をしたいようだ。
この件、自分とは関係ない、、、とすっぱり言い切りたいところではあるが、実はかなり、悩むところではある。
僕も全米のチアリーディングの大会にチャレンジしたことがある。そこで優勝して、世界の広さ、男女関わらず日本のチアリーディングの競技としての未熟さ、そしてオールメンズチアリーディングには文化として世界に輸出できるポテンシャルがあるとか、まぁとにかく色々学んだ。正直かなりいい経験になった。
そんなグレートな機会を「多くの男性チアリーディングに経験させてあげたい」と思って広報活動したいと申し出ているなら、これを無下に断ることなんて僕にはできない。
で、でも、しかし、チアジャパンが言っている「国際大会」ってやつが、あくまで男女混成チームで戦う舞台ってところがどうしても気になってしまう。我らがKOC2023、つまりオールメンズの大会に出てるチームの選手を、男女混成の大会チームを組織するために広報活動をするっておかしくないか?今現在、オールメンズに全ての青春をささげている選手に「国際大会を経験してみませんか?(男女混成ですけど…)」というのは、今のこの熱い気持ちに水を差してしまうかもしれない。もしかしたら「男子チアを辞めて男女混成のチアやるっす」という人が多く出てくるかもしれない。事実僕はそういう選択をした選手を多く見てきている。
やはりこれも自分には関係ないということにして、きっぱり申し出を断った方がいいんじゃないのか?

という堂々巡りの考えを約15秒くらい繰り返し、僕は決断した。
チアジャパンからの広報活動依頼への返答は、「絶対的YES」でした。

(男女問わず)世界を経験できるということは大きい。そして今のジャパニーズチアリーダーは自分たちの力を過信しすぎている気がする。世界はやっぱり広いし、チアリーディング発祥の国、アメリカってやっぱり凄い。それを多くの選手に経験してもらいたい。
そして何より、我々の大会、KOCで優勝したとしても、オールメンズチームに「その先」、つまり世界で戦える舞台はないのだ。(今後のKOCのグローバル展開にご期待ください!)
だからチアジャパンの申し出を受けることにした。

但し、一つだけ条件をつけさせてもらった。

KOCが準備するオールメンズ5名と、チアジャパン男女混成チームの選抜5名を、KOC2023内で行われるBattle of Cheerleadersで戦わせること。
実はコレ、ずっとやってみたかった。

Battle of Cheerleadersとは僕たちKOCが創ったフリースタイルチアリーディングバトルのこと。
4小節の間に交互に技を繰り出すだけ。
何の音楽が流れるのか、その曲の速さも、自分のチームが先行か後攻か、相手チームがどんな技を出してくるのか、自分たちがどんな技を出せば評価されるのか、当日、その瞬間、その場面、その温度感じゃないと分からない。競技としてのチアリーディングのように筋書き通りにはいかないからこそ、即興力、瞬発力、エンターテイメント力が求められる。

事実、男女混成チームの2分30秒の演技をそのままオールメンズのチームで表現するのは不可能だと思ってます。
女性の軽さや身体の柔らかさ、それを持ち上げる男性のパワー。
それをごっりごりのオールメンズにそのままコピーさせるのはやっぱり無理っす。

でも「男がチアする」って「男が男女混成・女子チアリーディングのコピーをする」ってことじゃないと思ってます。このコンセプトは2004年から全くブレてないと思ってます。
じゃあ何なの?って気になる人は今度また飲みにいきましょう。
「男がチアする」ってところの答えはぼやかしつつも、即興力、瞬発力、エンターテイメント力、これは男女混成チームに確実に負けてないんじゃないかなと思う。
「筋書き通りにいかない」「でも、どうにか観客を盛り上げないといけない」という絶対的不利な条件下でこそオールメンズのチームは凄まじいパワーを発揮できると信じています。

そもそもチアリーディングとはスポーツ応援からきている。
チアリーダーが応援しているスポーツが筋書き通りにいくわけもなく、そのチアリーダーに求められているのはその場に応じた瞬時の判断じゃないかと僕は思っています。
だからこそ、この絶対的な不利な場面で、僕が信頼している五人には立派にこの殿を務めてもらいたいと思っています。
だって殿こそバトルの華なんだから。(って前田慶次が言ってました)

今回不覚にも勝敗のつかないエキシビジョンマッチとなってしまいますが、オールメンズチアリーディングが面白いということを再(々々々々)度証明したい。

(当然僕もオールメンズの選抜5名に僕も当然立候補しましたが、関係各所全員から反対され、泣く泣く僕はバトルMCを務め支えていただきます)

この文章だけだとアンチ男女混成と思われてしまうので、ここで断言しておきます。
このバトルを多くの人に見てもらって、
・男女混成チームのの凄さを感じて欲しい
・オールメンズチアの凄さを感じて欲しい
・チアバトルの面白さを感じて欲しい
と思っています。

映像配信の予定はないし、YouTubeにもアップされないです。

だから皆んなを会場で待ってます。
https://t.livepocket.jp/e/koc2023

以上、KOC代表理事のおじさんSugarでした。

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