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敗血症からの生還記録①入院初期

【はじめに】

 タレント「おすぎとピ―コ」のピーコが敗血症で死亡している最中に、MRSAによる敗血症から生還できそうなので、その記録を残しておくことにしました。


【入院直後の病状】

 まずは、入院から2週間が過ぎ病状が安定してきたので、状況や今後の判断をまとめてみました。

 2024年10月5日に微熱が続くため救急外来を受診、採取した血液培養から病原菌の増殖を認め6日に緊急入院。11日には感染源と認められる左下肢動脈硬化閉塞症を改善するため施した人工血管の抜去と新たな人工血管の敷設手術を断行。これらが無事に終わって以降の、特徴的なことに絞ってまとめます。

①病巣での細菌増殖を防ぎ肉芽の再生を促進するため、手術創を2ヶ所開放し洗浄・スポンジ交換などの処置をしているが、肉の盛り上がりが順調である。

②手術前は検査の採血翌日に陽性が判明するほど細菌増殖が激しかったが、15日に行った血液培養、18日に行った上記術創の組織培養の検査が陰性のまま経過している(10月29日現在)。

③13日からはじまったリハビリの結果「いつ退院しても自宅で生活できますネ」(22日に400メートル歩行、段差20回やった後)との評価。むろん今まで通りとはいかないが、自宅内での生活はできるまでに体調が回復した。


【奇跡の回復】

10月23日、主治医に3つの質問をしたQ&Aです。

Q①:敗血症というより菌血症ではないか? A:菌血症が妥当です。

Q②:完全治癒はあるのか?その決め手になるのは血液培養の結果か? A:ある。血液培養の結果は重要なポイントだ。

Q③:良くも悪くも今後たどるステップは?先生は当初、新しくした人工血管に感染したら左下肢切断が必要とも言った事があるが? A:再発の可能性はあるが、「奇跡の回復」をしているのだからそこまで先はまだ考えなくていい。


【私自身の現況評価】

 人工血管を原発病巣とするMRSAによる菌血症。バンコマイシンとゲンタマイシンによる抗生剤治療が功を奏し、奇跡の回復中。


【これからの選択】

 現時点での私自身の判断です。

①血液培養が陽性となった場合でも、新設した人工血管を温存し、今まで通りの血流を維持する。

②QOLを低下させる治療は選ばず、入院前に近い体調で「在宅での自立した生活」をできるだけ長くおくること最優先に考える。

③そのため、一日も早い退院の段取りを選択する。

④みんなが納得してくれるようよく話し合う。


【教訓】

 「奇跡の回復」が起きた教訓を考える。

①微熱の続く段階で救急外来に引っ張って行ったわが妻の頑固な執念!

②呼吸器・循環器・消化器にハンディを持ちながらもしぶとく大手術やこじれ肺炎を乗り越えてきた自身のしぶとさ!

③幸運を運ぶチロ(純白の迷い猫)が我が家に来てくれたこと!

④何事も明るく前向きに!


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