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古物市場〜まとめ仕入れに固執しない〜


●仕入れのスタイル

利益の話をする時、仕入れは「山買い」「まとめ仕入れしてきたんでしょ」と言われがちなんですけど、僕はまとめ買いも、単品買いも、小出し買いも、コンテナ買いもするタイプです。

仕入れに対して、特にこだわりを持っていません。

仕入れは目的がどこにあるのかを考える事が大事で、僕は常に「利益を出す」事を目的に据えています。

正確にはどこまで利益を出すのかという、利益高の話になるのですが、まとめ仕入れだけに絞って仕入れていては、僕の掲げる目標数値に到達しづらいのが現状です。

市場の競りが、全部が全部まとめ売りで競りにかけられる訳ではないですから、良いものは単品でやったり、売人の意向で小出しになったりもします。

仮にまとめ仕入れだけで目標数値に到達していたとしても、頑張って荷物を回さないと達成できないとか、実は爆益に依存していたとか、内容的に安定しない事もしばしば。

そこに単品買いやコンテナ買いを加えることで、無理して荷物を回さなくても、別の角度から仕入れる事により、比較的容易に利益高を乗せることで安定して目標数値に届くようになったわけです。

このリユース業界は選択肢がとても多いので、利益を出す=まとめ仕入れ一択のような、ある種偏りのある考え方は非常に勿体ないです。

●まとめ仕入れの罠

山売り、まとめ買いをすれば儲かるという情報は既に各所で発信されていています。それに影響された人は、山買い・まとめ買いの商材を買う事自体が目的にすり替わってしまっている人が多く見受けられます。

このスタイルはもう参加者皆が知っている事を前提で動いた方が良く、既にこの手法の価値は大きく失われてしまっています。

知られてしまったものは、同じ手法で商売をするライバルが増えてしまい、そして対策されてしまうからです。

競り落とす難易度が上がっただけではなく、別の角度から荷物の売人が大して利益の出ない商材をそれっぽく寄せ集めて「山売り」として市場に売り出します。

単品買いは、その1個が損をした場合、その瞬間赤字が確定してしまうのですが、まとめ仕入れも仕入れた荷物にまともに儲かる商材が1個も入っておらず、検品だけやたらと時間を費やし赤字になってしまうケースもザラです。

そしてこれは、決して運ではありません。売人が意図して荷物を作り込んであなたに売っている事もあります。

儲からない荷物の山を買った古物商が、またその山をそのまま市場の売りに出して、それを繰り返し回遊しているスパイラルの中に入ってしまうと沼ります。
あれ、なんかこの荷物見た事あるような、、、と思ったら間違いないでしょう。

ただ勘違いしてはいけないのが、儲からなくても荷物や売人のせいにしてはいけないという事。
あなたはプロで利益を出す買い方をするのがプロの仕入れです。古物商として参加した以上、利益が出ないのは荷物のせいではなく自分の責任です。

既に市場でもこういった事態が良く見られるので、とりあえず山売りを仕入れてくれば利益が出ると考えて仕入れをするのではなく、利益を出すことを目的にして、自分の頭で情報を精査して目的から逆算して実戦に投入する必要があります。

●まとめ仕入れは理に適っている

まとめ仕入れの危険性について話しましたが、古物市場とまとめ仕入れというのは、非常に理が適っています。

そもそも古物市場は中古品や不用品が「安く大量に仕入れができる場所」だからです。

安く大量に仕入れができれば、それに比例した大きな売上・荒利益を作ることが現実味を帯びてきて、それを長期間繰り返すことも決して難易度が高くないと、理論上再現性も非常に高いです。

古物市場で安く大量に仕入れをする事は最大の正攻法です。古物市場で儲かっていないという人ほど、物量を買わない人が多く、狙ったものだけの競りに参加し、買った買えないといった、勝手な自己満足で終わってしまい、大きく儲からないケースが多いです。

まとめ仕入れというのは、古物市場という場所を最大活用できる手法であることは間違いありません。

●環境が変われば理論そのものが衰える

環境は変化します。そして環境が変化すれば、理論そのものが衰えてしまうこともあります。
そして環境の変化に伴う思考の移り変わりの最中にあるプロセスも重要なものだと僕は思います。

因みに対策の対策を講じるよりも、軸をズラした戦い方を取った方が、効率よく数字が作れます。

どちらにせよ環境の変化を楽しむことも忘れずに!

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